登山者情報271号

【飯豊連峰:石転ビ沢/1997年04月13日仁科友夫調査】

梅花皮荘裏の吊り橋は使用できません。除雪は吹き付けが終了し、飯豊山荘の400m手前まで進んでいますが、雪崩の危険性があるため、大淵(梅花皮荘との分岐)で車両交通止めとなっています。川入荘対岸の川岸に咲くいつものミズバショウは約20cm程になっているようですし、山荘までの道のりでマンサクの花も咲いていて、今が見頃のようです。ヤナギの芽も賑やかになってきました。また雪解けの後からみずみずしいフキノトウが輝いています。山荘を過ぎて湯沢の入り口の手前付近は小規模な雪崩が発生しています。丸森・梶川の両尾根の取り付きは、ともに夏道にまだ残雪が所々張り付いていて安定せず危険です。第四砂防ダムまでの間は、今後ブロック雪崩が続きますが、例年より短期間で収まりそうです。少雪で峰の上部に雪があまり残っていません。崩壊する雪が積もっていないという状況です。ダムの階段を越えて、次の水無沢から再び山スキーに履き替えて進んだが、途中の下つぶて石〜上つぶて石の間は、デブリが多いものの雪渓の崩壊も同時発生していて大変危険です。今後の歩行は夏道使用となります。ババマクレの下方を沢沿いに進み崩壊寸前の雪渓を通り抜けて、落合に出る。例 年だと落合付近の雪渓は6月中旬頃まで安定しているものだが、今年は落合から上方に150m程進むと、幅5m位で端から端まで雪渓が崩壊している。進めないからしかたなく地竹の丘に一旦あがって夏道に向かうが、今度は登り口に浮いている残雪が数カ所あって危険、全く前に進めなくて引き返す羽目になった。その場所から対岸を眺めると、去年は遅くまでばんとしていた滝沢が既にあき始め、3m位白い滝が見えた。この地域、あと2〜3週間は雪崩が頻繁に発生するだろうから、今が一番ルートが取りにくく、登山道の安定にしばらくかかりそうだ。


【飯豊連峰:川入登山口/1997年04月12日小椋秀春調査】

川入キャンプ場まで車が入るようになりました。