登山者情報278号

【石転ビ沢〜丸森尾根/1997年05月17〜18日高貝喜久雄調査】
地竹原の慰霊碑は出ていた、落合から夏道を登り、梶川出合手前で雪渓に上がる。ここから梅花皮小屋までは全て雪の上となる。石転ビノ出合の大岩は全く見えない。クラックもない。中ノ島も全て雪の下。落石はないが、サイドからブロックが落ちてくる。梅花皮小屋からは北股岳頂上直下に僅かに雪道があるが、後は地神北峰まで全て夏道が出ている私は稜線東側の長く帯状に残る雪庇の上を歩いた。梶川尾根は梶川峰から下の急斜面に雪が残っている。
丸森尾根は、下り始めから丸森峰上の鞍部まで雪。丸森峰から下は殆ど夏道であった。
【黒沢峠/1997年05月19日井上邦彦調査】
黒沢峠とかじか滝を歩いてきました。国道113号線は薄紅色のタニウツギに包まれました。柔らかく産毛をつけていたブナの葉の厚さが増しました。森の緑は新緑から初夏へと変わりつつあります。両手で大切なものを抱いていように、真っ白なホウノキの花が高い梢に開きました。トチの蜜を求めて、ミツバチの巣箱があちらこちらに見受けられました。林床にはチゴユリが群れ、ワラビ野でワラビを採っていました。いよいよこの25日から小国町の観光ワラビ園は全面オープンです。