登山者情報283号

【赤谷口/1997年06月04日新潟日報】

湯の平〜オーインノ逆峰〜北股峰へと続く、赤谷林道で2日に道路の安全確認が実施され、昨年より3週間早く6月14日に開通されることとなった。
赤谷林道は加治川治水ダムから掛留沢駐車場(約80台規模)までの8.3km。この先湯の平までの歩道は5月中旬に北股川吊橋架橋などの点検を終えており、14日から湯の平温泉もオープンする。

【朝日連峰:平岩山/1997年06月01日仁科友夫調査】

5月31日〜6月1日、小国町で朝日連峰の山開きが開催されました。県内は勿論、県外からも多数の参加者で賑わい、初日は今シーズンの無事故を祈願する神事と地元五味沢地区の方々から豊富な山菜料理で大歓迎をいただいた前夜祭で、参加者全員感激とお互いの懇親が深められました。そして翌日は、総勢127名が3コースに分かれて登山し、好天に恵まれた朝日連峰の自然を満喫して参りました。
6月1日。各班大石橋の駐車場に集合して05:15前後にそれぞれ出発しました。大石橋は鉄パイプでクランプでがっちり固定されていましたので、横振れも殆どなく参加者の皆さんはスムーズに渡ることができました。少し進んでゼンマイ小屋の手前の大石沢には、渡渉しやすいようにと、渡し板が敷か
れていました。祝瓶山の分岐でB班(祝瓶山コース)と分かれ、先に進んで潜り橋に到着する。潜り橋では導管に詰まった流木が取り除かれてありました。それから先方にある大玉沢の吊橋も新たに整備されておりました。この作業には、昨日早朝から自然公園管理人齋藤初男さんと五味沢地区の方々が整備されたと聞きました。皆さんの支えがあっての安全登山と言えるでしょう。
融雪によって増水する箇所として、白布沢の飛び石渡渉と潜り橋です。今回、下山時の夕方に一部冠水していましたので注意して下さい。角楢小屋から大玉沢へ10分ほど進んだ所にブナの大倒木がありましたので、越える際に大変滑りますから注意して下さい。それとは逆に、林立している方のブナ葉は、一段と濃緑色になっていて、木立からの日差しが見事に輝いていました。
大玉沢から松の尾根への急な登りが続くが、最初にアヤメ科のシャガが満開に咲き、黒松の見立て(黒松沢が対岸に見える所)までは、雪解けの後からカタクリ、イチリンソウ、イワウチワ、スミレ(スミレサイシン?)が咲いています。
蛇引清水の水量は豊富に出ていました。なお、ようやく雪が融けた状態であり、清水に向かう際のトラバースと水を汲んでからの登り(右から登山道と落ち合う)所まで大変滑りやすい状態となっていました。
蛇引清水から森林限界を通過して北大玉の分岐までは、ショウジョウバカマ、イワナシ、ツツジ、ツバメオモト、コイワカガミ、ミツバオウレン、ミヤマキンバイ、ヒメイチゲ、シャクナゲ、ミネザクラ、平岩山と大朝日への分岐の右角にチングルマが咲いておりました。