登山者情報287号

【石転ビ沢/1997年06月14日井上邦彦調査】

今年の梅雨はおかしい。ニセアカシアの花が、綻びたと思った瞬間に終わってしまった。替わりにヤマボウシの花が至る所に咲いているのだ。
14日は小国山岳会雪上訓練が石転ビノ出合周辺で行われた。登山者の数が多い。しかし何となく大丈夫かなと不安を感じさせる登山者がかなりいる。
出合の大岩が僅かに顔を出し始めた。北股沢出合上の中ノ島が露出した。
16日に高貝さんが石転びを下山中、ルートを北股岳に寄りすぎて登っているいる登山者を発見し、注意した。登山者はそのまま登り続けたかと思うと、猛スピードで落下してきた。高貝さんは走って近づき停めようとしたがスピードがありすぎたため、一度体当たりでスピードを殺し、さらに追いかけてようやく停止させたところ、両腕の擦過傷で事なきを得たので、石転ビノ出合まで同行下山したとのことである。
なお、梶川出合上流の雪渓崩壊地点は、右岸の雪渓が薄くなったので、左岸の大岩の間を通行すること。

石転ビノ出合から石転ビ沢