登山者情報305号

【1997年07月20〜23日/実川口〜大日岳 /片岡調査】

7月20日〜23日まで飯豊主稜を縦走し実川口に下山したので現状を報告します。エアリアのルートと変更点があります。
惣十朗清水はすでに苦しくなっている。大日岳直下の大雪田で毎年遅くまで水がとれるがあまり一般的ではない。頂上直下は道以外の踏み跡があり、濃霧のときは慎重にルートを拾う必要あり。通行が少ないためかお花畑が道に進出しているところがあった。牛ヶ首の前に前川側が断崖になった部分があるので強風のときは注意。
牛首山付近は笹が登山道を覆っており、かなり神経を使う。早川のつきあげから下は刈り払いはよいが,木の根や岩などの足がかりがなく滑り台状の部分が多く傾斜も急なのできつい。またアシ沢側の斜面が崩壊している部分が多く注意。月心清水は大丈夫。
アシ沢の渡渉点が現在の地形図より下流に変更になり,となりの尾根を登り返す必要がなくなった。旧ルートの渡渉点に危険防止のためハシゴをかけ復活したものと思われる。現在の地形図のルートは通行禁止のロープがはってあるので誘導にしたがって道なりに進む。しかしいままでの渡渉点より危険度はましたような印象を受ける。水量の多いときはリーダーの慎重な判断が必要。
ヨシワラ沢の林道の橋が破壊され、下に降りて仮設の木の板を渉る。こちらも増水時は注意。湯の島小屋は復活したが、無雪期のみの仮設のものとのこと。
箱の沢は迷った末,車道のトンネルを通った。旧道の歩道は藪を被っていてわかりにくい。実川で五十嵐邸のおばあさんにお茶をご馳走になった。現在実川集落は4月〜11月まで3戸ほどが生活。テレビも電話も郵便も使えているとのこと。