登山者情報326号

【1997年11月16日/焼峰山/井上邦彦調査】
06:41駐車場から登山口まで戻る。杉木立の間から下の牧草地が覗ける。標高220m06:44駐車場で登山者カードを記入し06:48発。栗の葉が一面敷き詰められた杉林から伐採跡地に出ると、五頭が見えた。ゆっくりと高度を上げていく。380m雑木林となり飯豊連峰本体であれば直登する斜度に斜めに延びた登山道。480mで再び造林地、傾斜も緩くなる。500m尾根を一つ越えて、なおもトラバース。500m谷地っくサワグルミが立っている。07:13尾根上に出る、平坦な雑木林に点在する杉が目を引く。登山というより散策といった感じだ。昨日晴れたので運動靴を履いてきたのだが、抜かるみもある。540mで尾根の左側に移ると、冬枯れ雑木の正面にピークが見えてきた。市街地や東港の煙突も見えている。07:20〜07:23、3,978歩590mちょっとした展望地で一息いれる。太陽が蒜場山から昇る、俎倉山も見える。ここからようやく登山らしくなってきた。岩のある登山道、内の倉ダムを見下ろしながらグングン高度を稼ぐ。720m鎖が設置されているが掴む気にならない傾斜である。針金が設置され、尾根はやや痩せてきた。右側斜面は雪食植生で岩が露出している。740mから傾斜が落ち、768m峰は知らずに過ぎる。右 下はすっぱりと切れているが登山道はしっかりしており、左右の景観を楽しんむ。770m5,357歩、07:37岩場のトラバース、高所恐怖症気味の方は足が震えるかもしれない。820mでやっとブナが1本、蒜場山と同じく杉が多い。07:46〜07:53、870m6,270歩、水場である。山頂で朝飯と考えていたが、お腹が空いて速度が鈍ってきていたので、清水があることを口実に備え付けのコップで喉を潤しお握りを食べる。「清水釜」と書かれた古い標識には「右経験者、左一般」とあり、清水の上に踏み跡がある。はっきりしている右からの登山道を選ぶとすぐ上で合流していた。やや掘れた道を直登し920mで尾根上に出る。さらに右側を斜登して頂稜の雑木林を辿り、08:01、7,065歩新発田高等学校山岳部の慰霊碑に至る。ここは980m峰であろう、二王子山蒜場山・五頭日本海と素晴らしい展望である。おそらくここが修蔵峰なのだろう。H2年発行の25千分1地形図では、岸壁の上部をへつっているが、この道は既になく、900mから北へ登り980m峰を経由していることにあるわい化したブナ林を965mまで下る。右下岸壁にしがみついているヤマグルマが印象的だ。