登山者情報327号

【1997年12月29〜30日/小国口〜祝瓶山/井上邦彦調査】

29日午前中は喜多方市で飯豊鉱泉の小椋国雄さんの葬儀に参列.エアリアマップ執筆の際には大変お世話になりました,ご冥福を心からお祈りします.午後は救助隊倉庫において高貝・菅野・関・石川さんと装備の整理.そのご車で五味沢へ向かう.
徳網を過ぎると雪が出てくるが,霧ノ沢まで除雪されていた.徒歩で大石沢脇の杣小屋(大石沢小屋)に着くころには薄暗く鳴り始めていた.高貝さん持参のしゃぶしゃぶに舌鼓をうつ.
なおこの小屋は熊狩りに使う私有小屋のため,一般の方は使用できません.


30日08:08,大石沢小屋発.祝瓶山分岐で宮城パーテイと会う,08:27スズフリ尾根に取りつく.尾根上には雪が全くない!
角楢小屋を見下ろすと紫色の煙が上がっていた.山口さん達が朝食の準備をしているのだろう.水場分岐の標識がなくなっていた,来春に来るときに作ってくることにしよう.
09:13,980mで右手から尾根を合わせると雪が出てきた,20cm程度だが宮城パーテイのトレースが残っている.09:53〜10:01休憩.タヌキとリスの足跡を見つける.

10:20,一ノ戸まで来るとようやく雪山らしくなってくる.テンの足跡が尾根を横切っていた,ウサギを追いかけてきたのだろう.この時期,ウサギは山頂から降りてくるという.





一ノ戸を過ぎると北東斜面は鋭く切れ落ちており,念のためピッケルを抜く.高貝さんはスラブの蒼氷が気に入ったようだ.
寝不足がたたったらしく石川さんのペースが落ちる.




11:19,全員無事に祝瓶山頂に立ち,ビールで乾杯.大石沢小屋よりここまで10,468歩であった.無風,以東岳にさしていた陽が次第に南下してくるのでのんびり待つことにする.飯豊連峰は稜線だけが雲に覆われている.蔵王・吾妻連峰も姿を現し始めた.




12:22,下山を開始する.13:10〜34,812m峰で休憩.14:08,祝瓶山分岐.14:21〜43,大石沢小屋の掃除.15:29,霧ノ沢着.