登山者情報334号

【1998年04月30日/石転ビ沢〜梶川尾根詳報/斎藤弥輔調査】
4月30日(木)晴れ。飯豊山荘を5:00出発、滝沢出合の手前から雪渓に入るが滝沢付近の雪渓は崩壊寸前で要注意である。石転ビノ出合の大岩は二つとも大きく顔を出しているが水場はまだ使えない。
ホン石転ビ沢反対の小沢の雪渓の上に今にも転んできそうな直径1m位の石があった。中ノ島、草付きとも出始めているが梅花皮小屋の所まで雪渓が続いているのでアイゼン、ピッケルは必要である。
梅花皮小屋到着8:45、前日上がっているBPZ(金)KRO(本多)のパーテイとアイボールし、私はお湯を沸かしスープを作って食事タイムと休憩を取る。
道しるべの旗をザックにくくりつけ、10:00石転ビ沢を下山するというBPZのメンバーと一緒に梅花皮小屋を出発。梅花皮小屋から扇ノ地紙までは北股岳の登りに上部の雪渓が残っているが、あとは夏道である。
扇ノ地紙から梶川の尾根は、ケルンまで雪渓が残り、ガスが出た場合に門内沢の方に入りやすいので、梅花皮小屋から持ってきた旗を立ててきた。
梶川峰から下は所々に夏道が顔を出しているが、滝見場までは急斜面に雪渓が付いているので要注意個所である。下りコースでは左側のトットビ沢に入り込んでコースを見失うことのない様に注意することが必要と思われる。
12:00滝見場に到着する。滝見場の下で長者原のマタギ達が双眼鏡でシシ(熊)を追っている場所に会う。一緒に双眼鏡でシシを追ってみる。なかなかマタギのようにシシを見つけることは出来なかったが、教えてもらいやっと見つけることが出来た。1時間30分位双眼鏡でシシを追ってみるが、邪魔をしない様に下山をすることにした。
滝見場から下のコースでは、湯沢峰への登り返しの所に雪が残っているが危険ではない。14:30飯豊山荘着。