登山者情報342号

【1998年05月31日/足ノ松尾根〜杁差岳/井上邦彦調査】
04:48自宅発。コンビニで弁当を買い、05:47胎内ヒュッテ着、自動車の距離計は58.5Km。朝食を取り、ヒュッテで坂上さんに挨拶、登山者カードに記載して、06:08自転車で出発。バードウオッチの団体を縫うように重いペダルを漕ぐ。ダム工事橋分岐までは舗装されている。車道は以前に比べてかなりショートカットされ、水場がなくなった。慰霊碑の先で沢に下り水を汲む。
姫子ノ峰から大石山


06:29〜33、1,106歩、標高430m、登山口に自転車をデポ。登山口の標識は壊れかけていた。急登に汗を滴らせる。690m簡単な岩場(鞍部)、07:03、3,248歩、姫子ノ峰通過、ギンリョウソウ・ヤマツツジが咲いている。07:15、790m4,405歩、鞍部の岩場。あちこちに新品のトラロープが設置されている。
ウスノキ

07:23、890m4,963歩、滝見場を通過する。樹木に打ち付けられていた標識は破損している。すぐ先にパイプ足場で作られた、大きな雨量計が設置されていた。07:34、970m5,854歩、水場にはまだホースが引かれていない。予想とおり水はない。ムシカリ・チゴユリ・ツバキが咲いている。07:41〜50、食事とする。タニウツギ・ガクウラジロヨウラク・オオイワカガミが咲いている。
ムラサキヤシオ

07:53、1,040歩、水場への分岐、登山道の脇には雪がある。水場への道は下刈りがされておらず、標識から水の文字が削除されていた。ムラサキヤシオ・ムシカリが咲いている。森林限界を越えてからがこの尾根で一番かったるい登りである。鉾立峰手前の鞍部を眼下に見て、ようやく傾斜が緩くなった1,490mでさらに上部にピークが聳える。マイズルソウが咲いている。08:38〜44、1,530m9,417歩、大石山の分岐に出る。風を避けて登山者が潅木の陰で休んでいた。GZKと無線が繋がる。ODDとTOJが石転ビ沢を登っているとのこと。今年の梅花皮小屋常駐は7月1日を予定しているとのことである。
ハクサンイチゲ

稜線にはハクサンイチゲ・ウズラバハクサンチドリ・ハクサンチドリ・カラマツソウ・イワカガミ等が咲いている。風があり、素手では冷たいほどだ。ハクサンイチゲは盛りを過ぎている。09:09、1,565m11,795歩鉾立峰通過。杁差岳の登りにかかるとコマノツメが盛りだ。シラネアオイの姿も見える。
鉾立峰より杁差岳

09:23、1,570m12,856藤島氏のレリーフを通過。09:29、1,610m13.320歩、杁差小屋通過。09:32、1,636m13,500歩、杁差岳山頂着。展望を楽しんだ後、小屋でビールを飲む。
杁差岳山頂

10:41、13,793歩、杁差小屋を出発。10:29鉾立峰通過、サラサドウダンが咲いている。10:55〜58、17,654歩、大石山分岐通過。1,150mから下は細いブナ林となる。1,130m右手に踏み跡のようなものがある、地滑り地形であろう。980mで太いブナ林になってすぐ、11:34〜43、水場分岐、ウゴツクバネウツギ等の撮影。950mから松尾根となる。920mから下部は両側の潅木が登山道に覆い被さってきている。12:04、22,751歩、滝見場。12:24〜35、24,406歩、姫子ノ峰、昨夜は頼母木小屋に泊ったという登山者から、水はまだ引かれていなかったと聞く。12:56〜58、26,758歩、登山口着。自転車にまたがり、13:10〜17、27,462歩で胎内ヒュッテ着、坂上さんに挨拶。14:18自宅着。116.6Kmであった。