登山者情報383号

【1998年11月08日/石転ビ沢〜梶川尾根/井上邦彦調査】

05:47自宅発、旭又沢付近で道路を横断する猿を見る。06:18、29.4km天狗平駐車場着。飯豊山荘・天狗平ロッジは既に冬ごもりに入っていた。3台の先行車があり、1台は天気待ちと言った様子。06:36雨合羽を着て歩き出す。まもなく夫婦?を追い越す。聞けば紅葉を見に来たとのこと、残念ながら既にブナ林も大部分葉を落としている。 06:58砂防ダム通過。07:14〜19、雨が上がったので合羽を脱ぐが、しばらく行った所で再び雨、合羽を着る。

石転ビノ出合

08:18〜21、9,052歩、石転ビノ出合、ようやく雨は上がった。見上げると、ものの見事に雪渓はない。門内沢を飛び石伝いに渡る。前半は右岸の踏み跡を辿り、ガレ場歩きとなる。右岸が岸壁になる頃から水流は右岸壁沿いに流れている。赤い滝と大きなテーブル状の岩の手前から左岸のガレ場が深く抉れている。

ガレ場

08:14〜22、11,987歩、ホン石転ビ沢対岸の小沢方面に登る。下降時のルート選択を間違えると大事である。上から見ると、赤い滝の部分が砂防ダムのように土砂を堰き止めてカール地形になっている。 10:00、13,817歩、北股沢出合の清水対岸。生まれて始めて本流の右岸を歩く。黒滝の下流にもうひとつ黒滝があるとは知らなかった。万一に備えてプラスチックブーツを背負っている。ズックで来ようと思ったのだが石転ビ沢のガレ場はズックでは厳しいと思い、軽登山靴で登る。

ガレ場

ガレ場は一人で登ったほうが良い。非常に石が不安定なので、人為的落石をどうしても起こしてしまうからだ。だから万一足場が崩れたり足を挟まれたりしたら大変だ慎重に足場を選び体重を移動させる。ガレ場では登りすぎるとトラバースや下降ができなくなることがままある。できるだけ流れに沿って通るようにして、巻く時は下りのことを十二分に考えて判断をする。水際の石は苔が生えていることが多く不用意に足を置くと転んでしまう。岩の色を見極めながら静かに足を移動させる。

黒滝

北股沢の出合から岩陰に雪が出てきた。草付の広場から上の登山道は雪に覆われていた。 10:48、15,913歩、梅花皮小屋着。靴下が絞れる程に濡れた軽登山靴からプラスチックブーツに履き替えて、12:42、16,701 歩、梅花皮小屋発。

梅花皮小屋

13:51〜14:03、21,349歩、門内小屋。風が強いが、耳覆いのある冬帽子・温かいプラブーツ・毛糸の手袋、快適である。掘れている登山道には雪が残っているが全く苦にならない。14:22、22,897歩、扇ノ地紙通過。この辺りから雪はなくなる。

ハト

14:57、 25,009歩、梶川峰通過。15:08〜17、26,026歩、三本カンバ。15:27〜39五郎清水でプラスチックブーツから軽登山靴に履き替える。15:56〜16:00、29,032歩、滝見場。16:24、31,092 歩、1,020m峰通過。暗くなった尾根道を手探りでたどり、17:15、35,754歩、天狗平到着。