登山者情報484号

【2000年07月29日/御西小屋〜大日杉/石川直人調査】

御西小屋から本山小屋までは特に迷うところもなく刈り払いがされていて快適な道です。ちょうどニッコウキスゲが満開で、まるで黄色いじゅうたんのようでした。その後、御秘所までも刈り払いがされています。草履塚の下りに多少雪渓が残っていますが、危険を感じるほどではありません。切り合せ小屋を過ぎるとまだびっちりとついた御沢の雪渓が見られます。御沢の巻き道には2カ所ほど、雪渓のトラバースが必要です。結構斜度もあり、距離も両方とも20〜30メートル位あるので、アイゼンまたはピッケルがあった方が良いと思います。その後地蔵岳〜大日杉小屋までは、道もきれいで問題はありません。
水場情報
御西小屋:例年使っている清水は雪の下にあるため使えません。今のところ、大日岳へ行く登山道を5分ぐらい下った所の雪渓の融雪水を使用しています。
本山小屋:一王子の清水はまだ雪の下にありますが、ここで融雪水を取ることも可能です。小屋より本山へ向かい玄山道へ少し入った所でも、融雪水を取ることができます。
切合小屋:小屋の前にホースで水が引かれているので問題なしです。(草履塚にある雪渓付近でも冷たい融雪水を取ることが可能です。)
目洗い清水・地蔵清水(融雪水)・長之助清水では問題なく水を取ることができます。    

御西小屋よりガスの切れ間をぬって


【2000年08月02日/梅花皮小屋〜御西小屋/関英俊(梅花皮小屋より無線)調査】

御西方面から来る登山者の情報によると、先日の滑落地点は既に夏道が出ている。さらに天狗岳寄りの岩場はまだ未確認であるが、雪はかなり少なくなっている。何時も状態が悪い所なので注意が必要。梅花皮小屋と御西小屋の間には雪の上を歩く部分がまだかなり残っている。
登山者が歩いた所は黒く道のようになっているが、雪が消えるに従いルートが変化するので注意が必要。また残雪の末端は薄く、かつ硬くなっているので、注意が必要。