登山者情報486号

【2000年07月29〜30日/石転ビ沢〜ダイグラ尾根/斎藤弥輔調査】

7/29
04:30 飯豊山荘を武田親分(登山者指導にきている)に見送られ出発する。05:00 梅花皮沢第4砂防堰堤を通過。早朝のブナ林は清々しく気持ちがいい、キノコが出ていないか見ていったが見当たらない。05:25 旨い水通過。06:00 梶川出合通過。地竹原から雪渓は残っているが、クレパスが大きく口を開けているので注意が必要である。また、梶川出合付近は雪渓の崩壊が進み危険な状態である。(7/30迂回コースの整備完了の情報を得た)
06:30 石転び沢出合到着。ここで朝食タイムをとるが小雨状態になってきた。ODDが飯豊山荘に到着し、これから梅花皮小屋に登ろうとしていると無線でキャッチする。
06:50 石転び沢出合を出発。07:45 本石転び沢出合通過。ダイグラ尾根で滑落事故発生の情報が入るが、自力下山が可能とのことである。無線を傍受しながら進む。08:30 北股出合通過。雨が激しくなってくる。
09:32 梅花皮小屋に到着。管理人のOTJに元気の出る水を1本頂き休憩、大グラ尾根で滑落事故の情報では滑落者が痛みを訴え歩けなくなったとの情報で、下界の方では救助活動が始まっていることを無線で聞く。
10:00 梅花皮小屋を出発。10:24 梅花皮岳標高2.000mを通過。10:45 烏帽子岳通過。このあたりは花が咲き誇っているがニッコウキスゲの群落が今年の飯豊連峰では多く目をひく。11:45 大グラ尾根で滑落者のヘリによる収容作業が見え、まもなくヘリが飛び去っていった。無事収容された事を確認。一週間前の天狗岳の滑落事故現場の雪渓の状態はわずかに雪渓が残っているがアイゼン・ピッケルが無くとも大丈夫だと思われるが、夏道でも登山道が2段になっている場所で足場は良くないので気をつけて通過してほしい。
13:15 御西小屋到着。水場は出ているが雪渓にトレースがついていなく危険であるために、大日岳側の融雪水を利用していた。(詳しくは管理人に聞くこと)
7/30
05:00 山小屋の朝は早い、昨夜管理人と飲みすぎ、お客さんと星空の下で歌を歌いながらの大宴会をまたやってしまった。でも、楽しかった。その勢いで寝たらしく管理人室で目がさめた。昨夜の友と記念写真を撮ったりしながら、二日酔いの薬を1本2本と薦められるままに飲み出発の準備をする。(薬=?)
09:00 御西小屋を見送られながら出発する。09:40 駒形山通過、本山直下の弘法清水は雪渓の下である。10:12 飯豊本山山頂到着。本山のテン場の水場が利用できるようになった。
10:40 本山山頂出発。宝珠山までの間に夫婦連れ1組を追い越す。11:40 宝珠山山頂通過、ここまでは鞍部に雪渓がわずか残っているが危険性は無いと思う。12:30 千本峰手前までは宝珠山から4〜5箇所の雪渓は残っているが通過するには危険は無いと思うが今回一番私が大変と思ったのは、暑さである。今日の大グラ尾根は風が無く、毎週のように登っている私でもまいってしまう位の暑さである(下界では38℃にもなった所があった)。ここまでに単独の男性を2人と山形の4人パーテイを追い抜く。
14:25 休場の峰通過。15:30 水場で休憩、昨夜御西小屋に宿泊していた群馬県の高校のワンゲル8人パーテイを追い抜くが生徒1人が暑さの為にバテテいたが先生が付き添い大丈夫というので追い抜く。水場の水は懇々と湧き出ていた。また夫婦連れを追い越すが奥さんが疲労により足がふらつき滑落したけれど、右頬に擦り傷程度で他に異常は無く自力下山を旦那さんと出来ると言うので追い抜いてきた。16:15 落合橋到着、単独の2人の男性が休んでいた。ザックを置き帽子を取り、川の流れの中に頭を突っ込む、暑さでボーとしていた頭がスカットした。ここからは休んでいた単独の2人の男性と山荘のゲートまで一緒にあるく。17:08 飯豊山荘着。
下界は38℃の猛暑であったとニュースで伝えていたが山も同じで風が無く、追い抜いてきた人たちも暑さの為に全員がバテ気味であった。夏の大グラ尾根を利用する人は時間の余裕と水の確保(大グラの融雪水は8/6(日)が限度ぐらいだろうと思う)と万全の体調が必要とおもいます。最後に今日は私もぼうとして熱中症にかかったと思う位にバテました。