登山者情報522号

【2001年04月21日/温身平周辺/井上邦彦邦彦聞取り】

小国町中心部は桜が満開です。20日夜小玉川マタギの舟山堅一氏から現在の温身平周辺の状況をお聞きしましたので報告します。
「大淵と天狗平の間は、雪崩が危険で通れない。倉手山経由が最も安全だが時間が掛かるので、岩魚沢から温身平に入ったが、途中に数箇所穴が開き始めていた。温身平は雪の中でブナの芽吹きが始まった。今年の雪は異常である。全体として雪の量はかなり多い。尾根上を歩くのは雪が多いので楽だが、問題は斜面の雪がまだ落ちていないことだ。何時落ちるのか分からないので、緊張感を強いられる。特に沢を歩く時は、雪で塞がっているので歩くのは楽だが、何時何処から雪の塊が落ちてくるか分からないので大変危ない。また沢も雪解け水で溢れており渡れる状況ではない。落合(ダイグラ尾根取り付きの大又沢と桧山沢の合流点)には盆まで残るのではないかと思われるほど大きなスノーブリッジが掛かっている。梅花皮沢は、彦右衛門ノ平(下ツブテ石)まで巨大な雪崩が押し寄せてきていたが、門内沢から来たものと思われる。ともあれ、大淵と天狗平の間は現時点では通れない。」

松岡地内から飯豊連峰を望む(4月21日)
松岡地内から石転ビ沢上部 松岡地内から丸森尾根・西俣尾根上部