登山者情報529号

【2001年04月28〜02日/梶川尾根〜川入/高橋新一(鹿島建設山岳部)調査】

クサイグラ尾根の状況をお尋ねした高橋です。当初はクサイグラ尾根を登る予定で出発しましたが、今年も藪が濃いようなのとアクシデントのため断念、梶川尾根からのコースに変更しました。状況をご報告します。
※ 日程:4月28日夕方〜5月2日
※ 参加メンバー:高橋新一・佐々木泰之
4月28日(天気晴れ)
東京発14:44のつばさ191号で赤湯着17:25。さっそくタクシーで泡ノ湯温泉通過し岩魚沢沿いに500メートル程まで車で入ってもらう。19:00着。すでに暗くなっている。ヘッドランプを付けて岩魚沢沿いにさらに500メートル程度雪道を歩いて砂防ダムを過ぎたところで本日の幕営地と決める。19:20着。即夕食をとって21:00就寝。外は星がきれいに見える。
4月29日(天気曇りから晴れ)
幕営地6:20発。夏道沿いにひとはねの峰を目指す。夏道はずっと雪がついているが、尾根は雪が残っていない。9:05はっぽうはげの分岐。梅皮花ヒュッテ10:15。途中の雪面で高橋が新調したアイゼンを反対の足に引っ掛け転倒、ザックの背負い紐が左腕に引っかかったままザックから倒れたため左肩上腕をねじった感じで痛い。ショックを静めて温身平への下降に入る。雪面の下降は容易。取水口の吊橋を渡って温身平11:40。今年もクサイグラ尾根下半は藪がかなり濃く見えるので、肩のこともあるのでコースを梶川尾根に変更する。登山口12:45。一山越えて梶川尾根に入ったところで早めに湯沢峰の肩(標高800)で本日の幕営とする。14:50着。
4月30日(天気曇りから晴れ)
幕営地6:15発。湯沢峰の雪面の急斜面をあえぎながら登る。滝見場8:30。梶川峰直下の急雪面に恐怖心が出る。梶川峰10:45。扇ノ地紙13:00。北股岳14:00。梅皮花小屋15:35着。小屋には石転雪渓を登ってきたスキーヤー3人が先着。1人は梅皮花小屋から南面の中の沢をきれいに滑っている。本山方面から2パーティーが来たが休憩後18時という時間ではあるが石転び沢、門内方面に出発していった。
5月1日(天気晴れ風強く寒い)
5:25梅皮花小屋発。晴れているが気温は低い。今日は気合を入れて前進することを決意。烏帽子岳6:15。雪面を気持ちよく歩く。7:00御手洗ノ池。8:25御西小屋着。外で休憩して。飯豊本山を目指す。10:20本山小屋。12:00草履塚。種蒔山14:05。三国岳15:05。本日ここまでとする。明日松の木尾根の下りのコースを確認のため偵察。山頂からすぐのところでやや急斜面の雪壁しばらくおりるともう一段雪壁があるが問題なく下降できる。この先も雪が十分着いていることを確認して小屋に戻ることに。小屋で待つ佐々木君はロープを出して懸垂下降の練習。私もハーネスを着けて練習した。水つくりと食事後、明日風呂手配を佐々木君の携帯電話で川入の村杉荘にお願いすることにする。主人はOK。松ノ木尾根の状況を聞くと下部が藪で大変とのこと。松ノ木尾根はやめることにする。
5月2日(天気晴れ風強く寒い)
5:10三国小屋発。剣が峰は雪が着いていないが、鎖場で時間がかかる。長坂は雪面を飛ばす。6:20笹平。7:45御沢。8:25川入村杉荘着。早速風呂とビールをもらって気持ちよくなったところで東京に帰る。
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