登山者情報552号

【2001年7月01日/大日杉〜御坪(ヒメサユリ)/木内茂雄調査】

大日杉小屋8:15〜8:30ザンゲ坂上〜8:50長之助清水〜8:56お田〜9:55滝 切合〜10:15地蔵岳10:25〜11:10目洗い清水〜11:50お坪11:55〜12:20目洗い清水〜13:20地蔵岳13:40〜14:10長之助清水〜14:20ザンゲ坂上〜14:30大日杉小屋
記 録
梅雨時の天気なので予定していなかったが、朝起きて天気予報を見たところ午後は降雨確率10パ−セント程度、明日は晴れマ−クも出ていたので急遽登ることにした。慌ただしく支度をして大日杉小屋に向けハンドルを持った。近づくに従い空が何となく明るくなってきた。
小屋から歩き始める時は少し日が射し込んできたが、途中から傘をさす様になった。2週間前に来た時と比べ、何か少し変わっている。目についたのはギンリョウソウが咲いていたのと、アカモノが相変わらず咲いていたことだ。それから地蔵岳そば辺りからヒメサユリが姿を現したのと、地蔵岳頂上にはミヤマキンポウゲが咲いていた。雨は止まず相変わらず傘をさしたまま“お坪”へと下った。5分も下るとまだ残雪がタップリ有った。途中、ハクサンチドリの白を期待してきたが、紫の盛りは過ぎた様で少なかったし、登山道整備のため、草が刈られていたのでハクサンチドリは一緒に一部切られた様だ。ヒメサユリは大きく目立つので殆ど大丈夫であった。でも、2週間前に来た時の予想では今日辺りが最高と思っていたが、盛りは過ぎた様だ。雨に濡れたヒメサユリは心なしか色褪せた様相を呈していた。そう言う中でも蕾の物も結構見かけるので、来週までは見ることが出来ると思う。『実は来週も本山まで足を伸ばすので是非そうあって欲しい。』その他ウラジロヨウラク、マイズルソウ、シラネアオイ、アカモノ(イワハゼ)、そしてニッコウキスゲが鮮やかに咲き始めていた。天気は悪く辺りの木々は風に揺れ、濡れた体が少し寒い。今回履いてズボンがいい加減な物のせいかもしれない。途中で子ウサギが私に気が付かずピョン、ピョン走って来た、こちらに気が付き、又引き返して行った。スピ−ドが遅いので狐にやられなければと、心配する。“お坪”に着いた時も風が強いので写真を2,3枚撮っただけで引き返した。“目洗い清水”辺りから天候は回復して、地蔵岳に着いた時はまた汗をかいていた。頂上で漸く“感無量”の一杯で満足した。後は一気に大日杉小屋へと下った。単独で写真も撮らなかったので50分で降りた。(前回は1時間20分かかった。)
◎ 特筆事項
@ 昨年のヒメサユリ街道と比べ今年は少し派手さが無い様だ、一斉に咲かず長きに亘って咲いているせいだろうか?。
A 虫にかなり血を吸われた、“ハッカ油”を塗っていたが左腕だけでも12カ所やられた。左手で傘をさし、右手で写真を撮っていたので、体の動きが停止して居る時に派手に襲われた。
B 写真を150枚程撮ったが雨露、曇りで苦労した、何か良い方法が有れば教えてもらいたい。
                   JO7AQL 記

ミヤマキンポウゲ ガクウラジロヨウラク
ニッコウキスゲ ハクサンチドリ
ギンリョウソウ
アカモノ(イワハゼ)
ヒメサユリ

【2001年7月01日/大日杉〜本山/ yuriruri@ms3.omn.ne.jp調査】

私達は男性5名、女性3名の計8名で、6/30に大日杉から飯豊本山を目指し本山小屋に一泊。翌7/1本山から大日杉に同じ道を戻りました。御沢の雪渓はまだまだたっぷりで、小屋直下の雪渓は傾斜も急で、硬く、トップの人がピッケルでカットしてくれた跡を、アイゼンも付けずなんとか登りきりました。しかし、下りはムリ、ということになり、翌日は雪渓が急な部分は、脇の草付き部分を降りました。
30日夜から、風が強まり暴風雨になりました。翌朝になっても風は弱まらず、とにかく低い姿勢で御前坂を下りました。全員怪我もなく、無事に下山できてほっとしています。
本山小屋の二階入り口部分のドアが壊れ、風雨が容赦なく吹き込み雨は一階の小屋内部の床を水浸しにしていました。切合小屋の入り口ドアも吹き飛んでおりました。雪解け後の花は、この上なく綺麗なのですが、まだまだ安易に山には、入れませんね。装備も技術も、知識も必要です。以上、ご報告まで。
http://www3.omn.ne.jp/~yuriruri/