登山者情報557号

【2001年7月07〜08日/石転ビ沢〜梶川尾根/飯沢徹調査】

【メンバー】 4名 齋藤夫妻(JK7LFD)玉木氏(JE0RQY)飯澤(JM7IBY)
【天候】 2日間とも快晴
【行程と参考コースタイム】
7/7:飯豊山荘8:14→堰堤8:47→うまい水9:27(休憩)→滝沢出合い10:00→梶川出合い10:47→石転び沢出合い10:53(食事)→本石転び沢出合い(水場)(休憩)12:58→北股沢出合い13:52(休憩)→中ノ島14:38(休憩)→草付き15:15(雪渓カッティング)→梅花皮小屋16:10
7/8:梅花皮小屋7:50→北股岳山頂8:30→門内岳山頂9:30→門内小屋9:52(休憩)→扇ノ地紙10:20(休憩)→ケルン11:00→梶川峰11:20→五郎清水12:02(食事)→滝見場13:37(休憩)→湯沢峰14:36→飯豊山荘着15:57

梅雨前線が南下し、北の高気圧に覆われ好天に恵まれた山行でした。ここ数日の悪天候のため、ヘリコプターが飛べず、梅花皮小屋管理人に登っている関氏(JN7OTJ)の食材が乏しくなってきたということで、荷揚げと花の写真撮りということで、上記ルートに入りました。荷物が重いため、登りはナメクジのぼり。2日目は、写真撮りということで1日目以上にゆっくりとなりました。また、北股岳でのサンセットウォッチングとサンライズウォッチングも天候に恵まれ、堪能することができました。佐渡ヶ島の右手に沈む夕日、蔵王連峰の左手から登る朝日とも大パノラマのすばらしいものでした。
雪渓の状況は、滝沢出合いから雪の上にのることができました。梶川出合いの先、左岸が落ちていましたが、雪渓の登る方向で左側を通ることができました。赤滝のところは、まだ落ちていません。黒滝は、亀裂が入っていましたので、近々落ちるかもしれません。中ノ島から草付は、いつもどおり厳しいところです。後ろから登って来られる方が、ピッケルなしの簡易アイゼンでしたので、LFDとステップ切って登りました。「知らないで登る」ということは、本当に怖いと思いました。また、2日目稜線から門内沢を覗くと6名のパーティーが門内沢を登ってギルダ原に取り付くところでした。天候がよく小屋が見えたからかもしれませが、山菜採りの人達が入った後を登山コースと間違わないでほしいと思いました。全体としては、雪が多かった割に、雪解けが早いように思います。
花は、いつものことながら十分に楽しませていただきました。画像をご覧ください。登山道は、梶川尾根 五郎清水の3本カンバのところに少しだけ雪が残っています。また、熊の糞もありましたし、木に爪あともありましたので、注意してください。ちなみにタケノコは、旬でした。また、登山道の侵食が進んでいます。草を踏まないように、道を壊さないように心がけたいと思いました。また、残念なことに、ゴミについても気になりました。小屋に置いていく人、さらにお酒の飲みすぎで他のパーティーに迷惑をかけている人、しまいには、トイレにもどして汚している人がいました。山に入るということを、もう少し考えてほしいと思いました。
なお、日帰りで五郎清水で、天ぷらそばとワカイとタケノコの味噌汁を楽しんでいるAZAのパーティーとアイボールしました。天ぷらは、タケノコとウドとコシアブラ。きのこ等すべて現地調達。山ならではご馳走をいだだきました。ありがとうございました。ちなみに、天ぷらに使った油もしっかり持ち帰りをしていました。                                      以上

滝沢出合手前から 石転ビノ出合(門内沢出合)
ホン石転ビ沢出合を登る 草付キ(中ノ島)を目指して
草付キ(中ノ島)上部 梅花皮小屋からコバイケイソウ
蔵王連峰より昇る朝日(北股岳山頂) 佐渡島に沈む夕日(北股岳山頂)
チシマギキョウ ミツバオウレン
ヒメサユリ ツマトリソウ
ハクサンシャクナゲ オノエラン
イイデリンドウ ミヤマリンドウ
アカモノ(イワハゼ) マイヅルソウ
ハクサンコザクラ チングルマ