登山者情報628号

【2002年06月11日/ダイグラ尾根/藤田栄一調査】

10日、ダイグラ尾根取り付き桧山沢の吊橋が通行可能になりました。

【2002年06月9日/弥生〜鏡山/酒井恵一調査(投稿)】

弥生部落の佐久間さんより入山の時、林道終点の2〜300メートル手前で土砂崩れ有り!軽トラックは、なんとか通行可能とのことでした。林道終点近くまで行くと、先行の登山者の車が終点手前に5台ほど縦列駐車、Uターンできずバックしているワゴン車1台有り私の車もバックして(林道終点より約1キロ手前)Uターン路肩駐車する。
※土砂崩れの現場は、軽トラックは通行可。 4WDの大型車は通行不可
※週末の車の多いときは、無理をせずUターン場所を見つけ、手前に駐車したほうが安全(路肩軟弱)
※事前に弥生部落の佐久間さんに確認を!

【2002年06月9日/牛の倉沢〜倉手山〜天狗平/菅野享一調査】

早朝激しい雷雨に目覚めるが又夢の中、再び目覚めると時計は5時を回っていた。昨夜の交流会の残骸を片付け朝食をとった後、金副会長が炊いてくれた昼ごはんをコッヘルへ詰め込み二日目は小国山岳会IIV・AJK・BPZ・QVHの4名、山形山岳会から会田・佐野川さん一行と齋藤さんの5名の9人パーテーで倉手山へ登ることにした。2台の車に分乗し登山口駐車場に着くと早くも5台程の車が止まっていた。頂上まで約2時間の行程と飯豊連峰の眺望が良い為か人気が出てきているようだ。8:30倉手山登山口345m(小玉川口)より登り始める、雨上がりのため草木も水々しい色をしている、あれだけ激しい雨にもよらず登山道はぬかるみも無く歩き易いくらいだ、このところ雨も降らず好天からするとおしめり程度の雨だったのかもしれない。 
峰を吹く風も初夏の匂いを運んでくるようで清々しい快適な登山である。途中駐車場で一緒だったグループに追い越される、家族連れのようである。約785mの稜線手前には満開となったイワカガミの株が迎えてくれた。ここからは平成4年のべにばな国体で少年男女の縦走コースである。ここにくるときまって彼等の「ハアハア」という息づかいが聞こえてきそうな感覚を覚える。それまでは特に登山コースでもなかったのだが、刈り払いをし地元の理解を得ながらこの素晴らしい眺めを提供してきたものである。
登山者が多くなるにつれ目につくようになってきたもの、生理現象は仕方のないことだが、せめてテッシュペーパーではなくトイレットペーパーの使用やタバコのフィルター・飴等の包装紙のひとつでさえ折角の感動を台無しにしてしまうものである。持ってきたものは持ち帰るエチケットは徹底して欲しいものである。
「あとは来ないから」ではなく「ぜひ行ったほうがいい」と人に勧められる山にしたいと思うのである。いつまでも変わらぬ「感動との出合」を継続していきたいという思いは、この地を訪れた者のモラルにかかっている。
横道に反れるが、もう10年近くになるだろうか、このコースでキセル貝を見たことがある、1〜2cm程の小さい円錐状の巻貝であるがコケを食べているらしい、ものの本によると別名を「山オコゼ」とも言うらしいが、「山の神」に供えるのは「オコゼ」というから、海にも山にも「オコゼ」がいるのかと思うと、ブナの木を注意深く見ながら歩くのも楽しいものである。ただひとつ、どうやって仲間を探すのかを考えると、この広い世界でいささか不憫なような不思議な気持ちになる。
起伏の少ない稜線上を300m程歩くと、登りに入る手前に右手の沢に向かう道が着いている、水場へのルートであるがしだいに足場が急になっていくことと、時期によっては融雪水の為期待するほどの量は採れないことからお勧めはしない。10:30倉手山山頂(952.5m)到着、ゆっくりでも2時間の行程である。頂上はそれほど広くはないが三角点があるだけに見晴らしが良い。残雪の頃は下方にブナの新緑とヤマザクラが裾野を彩り、稜線は白銀の世界という眺望は最高である。
この日は35人ほどの登山者が、各々オニギリやビールを手にこの眺めを満喫していた。我々も負けじと途中で採ってきた山ウドをつまみに缶ビールで乾杯、焼肉とアザミの味噌汁で昼食タイム、こんな贅沢は他にはない、「山での安全はザックの重さに比例する」と感じる、至福の時である。
ここからの下山ルートとして先の登山者情報でも紹介があったが、今年から飯豊山荘近くの天狗橋付近に下る登山コースが出来たことから、初めての人も交え12:00新ルートを目指し出発。倉手山頂から約30分程まだ刈り払いのされていない稜線上を歩くと、893mの小ピークから下る分岐に到着した。赤布で目印がされてあるのでまず迷うことは有りません。ここから一気に下りとなるので、登山靴の紐は締めて爪先が詰められないよう留意する。また途中浮き石があるので落とさないよう足元に注意が必要、もし落としたら下の人に「ラクッ」と大声で知らせることが大切だ。まだ登山者も少なく足場も切れてないことから降雨時滑り易いので気をつけて下さい。赤布の目印がついていますので迷うことは有りませんが、道を見失ってもそのまま下れば道路にでるので安心です。
下りにもそろそろ飽きてきた13:30車道着、下りは1時間30分の行程、飯豊山荘に置いていた会田・佐野川車に登り口まで便乗させてもらい無事交流会を終えた。
今回の山形山岳会との交流会、第1日目は梅花皮沢での遭難者の収容で出合でのパーテーはお流れであったものの、初めての登山という方もいろいろな体験をとおして安全登山を再確認する良い機会でありました。

天狗平ロッジにて オオイワカガミ
倉手山の水場 倉手山々頂にて
大樹君と筆者 前日は石転ビノ出合まで行きました。
出合で休んでいると、遭難者を見つけ
たとの通報が入り、現場に急行。梅花
皮小屋のAXLに無線で連絡。航空隊・
HZUと合流し救助活動を行いました。
発見現場を上部から見る 防災ヘリ「もがみ」による収容作業

【2002年06月10日/針生平〜祝瓶山/三島 亮調査(投稿)】

10日に祝瓶に一人で登ってきました。雨には降られませんでしたが、山頂はガスがかかって何も見えませんでした。でもたくさんの植物に会えてうれしかったです。ウラジロヨウラク、アカモノ、タニウツギ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、チゴユリ、イワカガミ、ムシカリ、シラネアオイ、ヤマツツジ、ミツバオウレンが咲いていました。

ツマトリソウ ウゴツクバネウツギ