登山者情報634号

【2002年06月23日/大日杉〜御坪/木内茂雄調査】

タイム、山の状況は昨年、一昨年の情報を参考にして下さい。主に花の情報を記します。
“お田”の杉を過ぎてやがてギンリョウソウが一株咲いており、やがてイワハゼ(アカモノ)が続々と見られるようになり、イワカガミの白、及び薄ピンク等、そして地蔵岳頂上近くで最初のヒメサユリを見る、例年より1週間早い。
地蔵岳頂上には、ハクサンチドリ、ミヤマキンポウゲ、アマドコロ、イワハゼが咲いていた。“お坪“に下っていくとミヤマキンポウゲの小さな群生、その先シラネアオイ、そしてハクサンチドリを数多く見る。例年だと数カ所雪の上を歩くのだが、今年は無い。そして、お目当てのヒメサユリは“目洗い清水”に行くまでもなく咲いていて、かの“ヒメサユリ街道”をなしていた。例年より1週間は早く、これから10日くらいが一番見頃の盛りだろう。此処は最高だ。いつ来ても『素晴らしい』の連発である。
お坪の先の“御沢入り口”分岐近くまで往復して来たが、その他の花として、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、ツマトリソウ、コバイケイソウ、イワイチョウ、タニウツギ、サラサドウダン、ウラジロヨウラク、バイカオウレン、ニッコウキスゲの蕾み、カタクリの花は既に終わっていた。タムシバを少し見かけたが始まりなのか、終わりなのか定かでない。
また、お坪辺りまでは例年より雪が少ないが、種蒔山の斜面は例年より多い様に見えた。まだ危険なトラバ−スがあると思われるので、アイゼンは必携である。

オオイワカガミ
ヒメサユリ街道
ギンリョウソウ ゴゼンタチバナ
サラサドウダン シラネアオイ
ツマトリソウ ハクサンチドリ
ミヤマキンポウゲ