登山者情報666号

【2002年10月14日/大日杉〜地蔵岳〜切合小屋〜三国岳〜五段山〜大日杉/井上邦彦調査】
広い駐車場にはかなりの台数の車が止められていたが、まだ余裕はある。缶ビールを忘れたことに気付き、管理人の菊地さん(飯豊山岳会々長)に頼み込んで分けていただく。橋の袂で登山者カードを記載し、広場から杉木立の中に入る。左手にコンクリートで覆われた大日杉の伐根がある。ブナ林になると次第に急になり、鎖場を登りきって尾根上に出ると、「ザンゲ坂」と書かれた菱形標識がブナに取り付けられている。周囲の木々は色づき始めている。長之助清水にはロープがセットされている。御田の標柱から真っ直ぐにショートカットの新道が刈られていた。ブナの林を登っていくと、彫れた登山道にも巻き道が刈られていた。国体縦走競技のゴールに使用した広場のすぐ先に滝切合の分岐がある。鍋越山を経て滝に下るコースは笹に埋もれており、標柱だけが立っていた。地蔵岳で本山小屋のEHJと無線が繋がる。下りになり登山者とすれ違い始める。地蔵清水は効用に囲まれた素敵な草原となっていた。目洗清水を上から望むと水流が光っていた。紅葉に包まれて御坪を過ぎる。金襴のダケカンバ林を登り切って尾根上のアップダウンを繰り返していると荷上げ山行の峡彩山岳会一行と出会った。トラバースに入り最初の沢は水量が豊かだ、水筒に補充する。次の沢(切合小屋の水源)は水量が細い、ここでJI7KCNと出会う。途中でホースから水が勢い良く出ていた。ホースから種蒔山分レの標柱までは60歩であった。切合小屋直前で小林元一さんと出会う。今回は様々な方と良く出会う山行である。切合小屋でエーデルワイスの井上さんと出会い、ラーメンを煮ていると、本山小屋からEHJと峡彩の川口さんが降りて来た。3人で暫し休息。
種蒔山で突然携帯電話がなると、狩猟文化研究所の田口さんであった。三国小屋を過ぎて、とんとんと岩場を降りていき、うっかり水場への分岐を通り過ぎてしまった。EHJに確認すると、登りの時は岩に描かれているマークが見えるのだが、下りの時は見落としやすいとのことであった。登りかえしてまもなく。地蔵水場道の標柱が立っており、そこから約6m先に右手に登る道を分ける。標識と分岐点がずれているので留意したい。再び小林さんと出会う。地蔵山の窪地広場の標柱には血ノ池と書かれている。僅かに登ると小池の脇に小さな地蔵尊がある。この先、登山者は殆どいないだろうと考えていたが、足跡は結構多い。道刈りは広く丁寧である。またもや携帯電話が鳴る。ポイントにより通話状況の変化が激しいので、適地を探してこちらからかけると、急用ができたので速く降りて来いとのことである。ギヤを一段変えて速度をあげる。五枚山標識のすぐ先、湿地の中に牛ケ岩山の標識がある。鞍部のブナ林を過ぎて、五段山分岐には登山者が休んでいた。そのまま小走りに尾根を下り、吊橋を渡って大日杉小屋に着いた。

通過時刻(この時刻は山岳救助隊員のものです。一般登山者はエアリアマップコースタイムを参照して下さい)
大日杉小屋06:30→ザンゲ坂06:46→長之助清水07:09→07:34旧水場07:50→滝切合08:01→地蔵岳08:18→御坪09:15→09:19休憩09:25→下の沢09:49→種蒔山分レ10:02→10:07切合小屋11:05→11:50三国小屋11:53→地蔵水場道分岐12:17→地蔵山々頂の広場12:22→12:35御前山12:48→五枚山13:06→牛ケ岩山13:08→五段山分岐13:25→こぶ山13:41→水平道14:05→14:11大日杉小屋

エアリアマップコースタイム
大日杉小屋→3:40→地蔵岳→2:00→御坪→1:20→切合小屋→1:40→三国小屋→1:10→地蔵水場分岐→1:20→牛ケ岩山→0:50→五段山→2:30→大日杉小屋


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