登山者情報667号

【2002年10月12〜14日/石転ビ沢〜大日岳〜丸森尾根(梅花皮小屋冬支度)/木内茂雄調査】
メンバ−  JN7OTJ ,JO7AQL、(後で合流JO7ASE, JL7UWS、島崎君)
タイム   
 (10/12)飯豊山荘6:30〜6:50温身平〜7:30ウマイ水〜8:20梶川出合〜8:50石転び出合9:00〜10:00本石転び出合〜10:52黒滝10:58〜11:43梅花皮小屋
 (10/13)梅花皮小屋3:30〜6:40御西小屋7:10〜7:30文平の池分岐(池往復)7:40〜8:25大日岳8:30〜9:35御西小屋10:07〜11:14御手洗の池〜12:20烏帽子岳〜12:50梅花皮岳〜13:10梅花皮小屋
(10/14)梅花皮小屋9:30〜9:52北俣岳〜10:30門内岳〜10:38慰霊碑〜10:44胎内山〜10:48扇ノ地紙10:55〜11:19地神山〜11:27地神北峰〜11:49丸森峰〜1247水場〜13:10ノゾキ〜13:55飯豊山荘

記  録
(10/12) 梅花皮小屋冬支度のため管理人のOTJと石転び沢を登る。昨日より快晴で今日も朝から最高の天気だ。20分も歩いたら右足のかかとが痛いので足を出して見ると豆がつぶれて皮がむけていた。今回は2年位履かなかった豆の出来る靴を履いて来たのがまずかった。(内張が切れているのをガムテ−プを貼って直した素人細工は早くも駄目、そして、小屋に着く頃は悪くなかった左足まで皮がむけてしまった。ケチらないで早くこの靴を捨てておけば良かったと反省しても後の祭りとはこの事。)キノコを探しながら歩きオリミキ(ナラハリタケ)を少し採った。花はもう終わりと思っていたらアキギリが咲いていたので撮る。梶川出合まで沢筋を歩いてみると変わった岩が有ったので勝手に“天狗岩”と名付けて撮る。
石転び沢は雪が少し残っているだけで大体谷底を歩く感じである。門内沢出合には雪の塊が有り、その側をまず渡り左に行き、直ぐ石転び沢を右岸に渡る。それからホン石転ビ出合手前まで右岸を登る。状況を見ながら左岸、右岸と移り、北股沢出合辺りで左岸に移り黒滝まで行く。途中、冬に備え標識の旗竿を撤収した。紅葉は石転び沢中腹の左岸上部が真っ盛りであった。後は快晴の空と、朝日連峰を眺めながら梅花皮小屋まで快適に登る。
夕方、ほろ酔い気分でまず梅花皮岳に登る、そして、石転び沢側の斜面に11日に降ったと思われる初雪を確認した。降りて来る時、ミヤマキンバイが一輪けなげに咲いていた。それから更に、夕日を撮りに北俣岳に登る、その夕日は明日の快晴を保証するような夕日で感激し何枚も撮った。夜は、梶川尾根を登って来たASEを交えて小屋仕舞の盛大な忘年会と相成った。
(10/13)文平の池に映える朝日の逆さ大日を撮るためタイマ−をセットしておいた。昨日の疲れ(歩き疲れなのか、酒疲れなのかは定かでないが)で、夢うつつにできれば目覚ましは鳴るな、そうすれば二人に起きなかった言い訳が出来ると思って寝ていたが目が覚めてしまった。シブシブ出発したのが予定より30分遅れ、空満面の星であるが月が無いので懐中電灯を点けて歩く。慣れた道だが途中、2箇所少し考えた所が有った。雪解け時の巻き道とか、残雪の水汲みに行く道とかも有り、“石を並べて”通せんぼして有るのを見逃さないこと。何れにしろ暗い時、霧の時には要注意である。5時半前に明るくなってきて、5時45分には飯豊本山よりご来光となった。宗教心の有る人は、この瞬間礼拝するのだろう。
この後、山々は朝日に輝き時間が経つにつれシャッタ−を押す回数も増えた。
御西小屋で朝食をとる。350CCの気付け薬も飲んだら、文平ノ池までで引き返そうと思っていた気持ちが変わり、大日岳まで行く元気が出た。まず、途中、登山道から右に外れ文平ノ池に降り、池に映える大日岳を何枚も撮り、再び登山道に戻った。往復たったの10分なので見ておくのも悪くないと勧めたい。ナナカマドの赤い実の向こうに見える大日岳を登り、御西小屋に戻ってくると、夜明けと同時に梅花皮小屋を出発したASEがラ−メンを作って待っていてくれた。ここでまた薬を飲み、私は梅花皮小屋へと引き返し、ASEは大日岳へと向かった。来る時とは違った角度で日の当たる山々を撮りながら引き返した。
そして、夜は梶川尾根を登ってきたUSWと胎内尾根を登ってきた島崎君を交えた合計5名で二日目の小屋仕舞の祝いとなった。
(10/14)
朝は寒く霧がかかっていた。本格的な冬支度としてソ−ラ−及びアンテナ外し、小屋掃除、外回りゴミ拾い、水洗トイレの水抜き及びトイレ閉鎖(非水洗は冬中解放)等を行う。やってみて気づいたことは、非水洗トイレに何か異物を入れてる事、外の草藪の枯れた後に目立つ、空き缶とゴミである。マナ−を良くしてもらいたいものだ!!。
ASEは2時間前に先行し、残った4人最終整理も終え、霧の中を北股岳へと登る。山頂の標識に“11月4日より湯ノ平吊り橋撤去のため通行不可“の案内を縛り付けて今回の冬支度は完了。後は、霧の稜線を4人黙々と歩くだけ、時々露に濡れたナナカマドの赤い実を撮るだけ。
地神北峰で島崎君と別れ、丸森尾根を3人で下る。間もなく霧と別れ丸森峰を過ぎ、暫くすると晴れてきた。しかし振り返ると稜線は雲の中である。上の方は紅葉も終わっていたが、落ち葉と木々をみると梶川尾根よりは綺麗だった事を窺わせていた。
途中、OTJはキノコ採りのため藪の中を下り飯豊山荘で落ち合った。                                AQL 記


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