登山者情報671号(投稿)

【2002年10月11〜13日/日暮沢〜竜門小屋〜以東岳〜大朝日岳〜古寺山〜日暮沢/米澤豊調査】
 朝日の竜門小屋が改築されるとのことで、天候待ちをしていたところ、連休を前に良くなってきたため10月11日(金)に休暇を取り、出かけてきた。埼玉を4時に出発し高速道をひた走って10時に日暮沢に到着、平日だけあって車は9台駐車しているのみであった。
 日暮沢を10時半出発、前日はしぐれてみぞれだったそうだが、この日の天候は晴れたり曇ったり。ゴロビツの水場もチョロチョロ出ている。主稜線の紅葉は終わっていて、1400m前後が盛りである。途中で完成検査を終えて下山する県の課長一行にすれ違い、「今日が正式オープンです」と言われた。何でも1億円かかったという。造りは最近の避難小屋と同様で2階建て、水洗トイレも2個室ある。そのほかに冬用の非水洗も1つある。水は小屋前にセメントの残りで作ったのか流しができていて、そこにホースからチョロチョロ出ていた。プレハブ解体後は完成検査前でも宿泊させてくれていたようだが、正式にはこの日が初の使用である。私の他には3人パーティー1つだけで贅沢であった。
 翌12日(土)はサブザックで以東岳までのピストン、終日快晴でこれ以上の幸運はなかった。15時過ぎから竜門小屋の管理をする西川山岳会はじめ、地元の人を中心に完成記念祝賀会が小屋前で行われ、缶ビールや紅白餅、芋の子汁などが私たち一般宿泊客にも振る舞われてにぎわった。その分、宿泊は大混雑で、西川山岳会の方の多くは気を遣って日没にも関わらず狐穴小屋へ移動したり、普段はここ竜門では厳しく禁じているテントも持参者には許可したり、それでも何人かは小屋の外で一晩寝た人たちもいた。なお、大朝日小屋もこの日は80人を越える宿泊で混雑したとのことである
(管理人談)。
 13日(日)も快晴、私は大朝日岳、熊越えから古寺山、ハナヌキ峰を経て日暮沢へ下山した。金玉水、銀玉水、三沢清水ともに水はよく出ていた。大朝日岳には古寺鉱泉から日帰りする人も結構いて、にぎわっていた。 
清太岩山付近の紅葉 新しくなった竜門小屋
竜門小屋の1階内部
寒江山からの以東岳
以東岳から大鳥池を望む 以東岳から大朝日までの主稜線を望む
朝焼けの山と竜門小屋 大朝日岳から以東岳までの主稜線を望む
銀玉水