登山者情報696号

【2003年04月27日/石転ビ沢/新潟稜友会須藤調査】

梶川出合までは登山者情報(695号)の通りですが、天気が良かったせいで雪はいたってやわらかく帰りは雪がべたつき下部はスキーの滑りは良くありませんでした。
石転ビ沢出合までは最近のデブリは無いのですが、冬場の雪崩の跡なのでしょうが雪面の大きな起伏が例年より目立ちました。
当初入門内沢を考えていたのですが、中間部広範囲にデブリ(最近の底雪崩)が見えたので石転ビ沢に変更しました。
石転ビ沢下半分にはデブリは無く雪面はフラットですが、左岸尾根からのブロックは要注意です。
黒滝下の斜面は、北股岳頂上付近からの雪崩でほぼ沢幅いっぱいに雪面は荒れていましたが歩くに支障はない程度です。しかし、いつ上部からブロックが落ちてくるか判らないので雪崩の跡は歩きませんでしたが。
稜線直下の斜面には右上の稜線の雪庇崩壊の雪崩の跡が幅20m、長さ200m位ありました。
昨日の夜落ちたようです。(梅花皮小屋に居た峡彩の人が音を聞いています)北股頂上付近にはまだ落ちそうな雪庇があるので要注意です。この付近の雪は落ち着いているので、雪庇崩壊による雪崩の誘発は無いと思われます。
小屋直下でシールの効きが悪くなってきたのでスキーを担ぐ。ツボ足キックステップでちょうど良いくらいでした。
峡彩の3人パーティーには小屋で会いました。昨日は風雨、視界15mの中苦労して小屋にたどり着いたそうです。今日は濡れ物乾かしで朝から停滞していたそうです。小屋には特に異常は無いようです。
11時頃、稜線のガスが完全に切れ、外の小屋の陰で昼寝。ポカポカして気持ちが良い。下りはノンストップで滑り降りる。GWだというのに登り、降り共誰にも会わず今日の石転ビ沢は私1人の貸し切りでした。

コースタイム
大渕(5:50)−梅花皮沢出合(6:55)−石転ビ沢出合(8:20)−梅花皮小屋(10
:20〜12:20)−大渕(14:30)