登山者情報723号

【2003年06月25日/梅花皮沢捜索/井上邦彦調査】

04:15小国警察署でAXLを待つ。寝坊したらしく遅刻して合流。湯沢ゲートの鍵を開け、上の砂防ダムまで車で入る。
05:19歩き始める。地竹沢の残雪はなくなっている。05:47近大慰霊碑を通過すると、登山道から左下に雪渓の末端が確認できた。すぐに雪渓に入る。滝沢出合右岸よりの雪渓は窪みが進んでいる。まもなく、落合から夏道に入ることになるだろう。梶川出合下の穴は前回より大きくなっている。今回新しく購入した懐中電灯を持って、大岩から雪渓の下に潜ってみる。単T乾電池6本直列で光を絞り込むと、暗い雪渓内部もよく確認できた。
すり鉢の底に開いている穴を避けて、雪の急斜面を登るが、スパイク地下足袋なのにカッテイングが要求された。
梶川出合を過ぎると、赤いシャツを発見した場所となる。ここで二手に分かれ、AXLが右岸、私が左岸から捜索を行う。水量はそこそこ、水の透明度が高い。大岩の間から残雪を足ががりに上の登る部分はかなり楽になった。私は夏道の途中から本流の雪渓に移り、岩の上から大きくなった穴を覗く。この穴の上流でAXLがいったん合流。再び分かれて、事故現場周辺を両岸から捜索する。当初、本流に下った隊員の話のとおりに、現場下流で流れが落ち込んでいた。雪渓の下に潜り、新兵器のライトで捜索するが手がかりなし。帰りは、AXLが左岸、私が右岸と交替して捜索。スパイク地下たびは雪や草付き上では便利だが、岩の上ではフリクションが効かない。ズック靴と要領が違い、2回ほど滑って落ち、ポケットの双眼鏡を壊す。梶川出合上流で合流、本流と梶川の流れを頭に描き、ルートを穴の上部として恐る恐る通過する。08:00小国警察署で解散。

地竹原遠望 地竹沢の残雪は殆どなくなった
地竹原雪渓の末端 梶川出合直下の様子
梶川出合直下の穴 穴を避けて急斜面を登る
梶川出合上流の融雪状況
捜索するAXL
梶川出合上流融雪地の上端
新しい穴の状況
事故現場融雪下端 事故現場
事故現場を右岸から捜索するAXL
事故現場全景
事故現場雪渓の穴に潜って捜索 梶川出合上流の捜索