登山者情報729号

【2003年07月05-06日/梶川尾根(山開き)/木内茂雄調査】

Aコ−ス1班(梶川尾根)(7月6日)
飯豊山荘4:30〜湯沢の登り口4:40〜5:50仲良し二本木(登山道左にブナとナラが寄り添っている)5:50〜6:20湯沢峰〜6:55滝見場7:15〜7:45五郎清水8:00〜8:50梶川峰9:00〜9:40扇ノ地紙〜10:20門内岳10:30〜10:50扇ノ地紙11:50〜12:50五郎清水13:10〜13:20滝見場〜13:55湯沢峰14:10〜14:44飯豊山荘見下ろし場14:53〜15:20湯沢橋

(7月5日)
16時半より厳かに神事をとり行い、17時半よりにぎやかで楽しい懇親会を開催、その様子は写真を参照。そして小国山岳会の歌を披露などして間もなく散会となる。その後も暫くは飲み交わしたようだが、明日早朝出発なので、やがて就寝となる。
(7月6日)A−1班主体に記す
4時半、飯豊山荘前に集合し、湯沢橋を渡り、梶川尾根に取り付いたのは4時40分になっていた。飯豊山荘見下ろし場に着く頃3人が体調不調で戻ることになり、4人の参加者と登ることになったが、あとで一人追いつき五人の参加者で一日行動した。
1時間半も登ると、木々の間より雲海が見え、それに浮かぶ左右のダイグラ尾根、丸森尾根が墨絵のようで風情がある。天気は良く、湯沢峰から滝見場まで行く間、石転び沢、梅花皮岳、北股岳が一望出来る。滝見場でそれらの景色と、梅花皮大滝を眺める。その先、五郎清水の水は豊富に流れていた。花はこの清水の上辺りから目を楽しませてくれる。シラネアオイ、カラマツソウ、モミジカラマツ、ミヤマコウゾリナ、ノウゴウイチゴ等。梶川峰手前からヒメサユリが咲いていて、中には色濃い鮮やかなものも見かけたが一週間前が盛りだったようだ。
梶川峰を過ぎるとニッコウキスゲ、雪解けしたばかりの小さな池の畔にチングルマ、イワイチョウが出迎えてくれた。その先も“お坪”程の規模ではないがヒメサユリが結構目立つ。そして、ケルンに着くといつもの如くチシマグキョウが咲いていた。その他、ヨツバシオガマ、イワカガミ、ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ等。
扇ノ地紙に近づくと左斜面は辺り一面チングルマの群生で向こう左に見える、梅花皮岳、北股岳を引き立ててくれる。扇ノ地紙で一服後、門内岳を往復してくる。左斜面にはまだタップリ残雪が有り、門内岳直ぐ手前の鞍部では雪解け水が流れていた。花はナナカマド、ニッコウキスゲ、ヒメサユリ、ミヤマキンバイ等咲いていたがそれほど多くない。しかし、門内小屋前のミヤマキンポウゲは相変わらず見事であり、北股岳をバックに2台のデジカメで10枚以上納める。何処かにハクサンシャクナゲが終わりかけていた。扇ノ地紙に戻り、大休止をしてから元来た道を下った。この頃、北股岳、梅花皮岳辺りに梅雨の雲が去来するようになってきたが、下に着くまで晴れであった。                       JO7AQL 記

神事始め テープカット
懇親会 飯豊山荘前にて
梶川尾根登り始め雲海 梅花皮大滝
五郎清水にて チシマギキョウ
モミジカラマツ ヒメサユリ(濃い色)
イワイチョウ ニッコウキスゲ
チングルマ イワカガミ
チングルマ群生(梅花皮岳と北股岳) A班の女性達
扇ノ地紙にてくつろぐ 扇ノ地紙より門内岳に向かう
ミヤマキンポウゲ(門内小屋前)