登山者情報738号

【2003年08月02〜03日/石転ビ沢〜梶川尾根/齋藤弥輔調査】

8/2(土)
一週間ぶりに先週と同じコースを行って来ました。先週と違っていた事などを記してみたいと思いますので読んでみてください。
メンバーは最初予定していた人の案内がキヤンセルになったので家の母ちゃんが行くこととなり、6:00飯豊山荘を出発した。途中うまい水でODDとMXLに追い越され8:40に門内沢出合に到着、ここの出合の雪渓が先週とは違って大きく真中が落ち込み大きな穴が開いていた今後このコースをトライする人はこの場所は注意が必要になってくる。
雪渓の上はアイゼン(12本爪)を二人で装着して登った。北股沢の出合の水場はまだ出ておらず、黒滝のところが口を開けてきたが、中ノ島に取りつくにはその上に石転びで一番急な雪渓があるのでアイゼンは絶対に必要である。
中ノ島で我々を待っていてくれたMXLとミヤマキンポーゲの群落に撮影会をしながらゆっくりと登り、小屋直下の元テン場であまり早く小屋に到着してもやる事がないと言う事でザックからビールを取り出し雪解け水に冷やし三人で乾杯をした「うまい」この為に登っているんだなと一番に実感できる時である。
13:30小屋着、夜の晩餐会はいつものごとく楽しく進み、我々下から登った者は疲れとアルコールで速く寝てしまったが、その枕もとで管理人が友達を小屋から引っ込み唄まで出しながら盛り上がっていたようである。
8/3(日)
4:00起床、朝食をとり6;15小屋を出発し、北股岳に登り付く、先週も凄かったけれど今回も花は素晴らしく色々な花々が咲いていて目を楽しませてくれる。下山のメンバーはMXLが加わり三人での行動である。稜線花々は先週と少し違っていて先週咲き始めのマツムシソウがたくさん咲いていてこんどはトリカブトが咲き始めていました。
休憩を取りながら順調に下ってきた飯豊山荘の見える覗きの所で休もうとザックを降ろした時に上の方でワーワーと騒ぐ声とその後人が落ちていったとの声を聞き、私とMXLはザックを置いたまま走りながら戻って登っていくと、七、八人の人がいた。人がここに落ちていったとの事なので、10m位降りていくと滑落した人が顔に傷を作り少し血を流して座っていた。怪我の状況を聞きながら顔を水で洗い流し、気を落ち着かせてから上の登山道まで上げた。左手の方を強く打ったようで動かせないようだ。ほかに打った所は頭と右の肩で、意識もはっきりしており自力で歩けるようなので、同じメンバーの人に負傷者のザックを背負ってもらい、下のゲートまでサポートしながら15:20無事下山した。
梶川コース、丸森コース共に下山時は急な下りで足の疲れもピークに達しているので注意をしながら又、休憩をとり、無理な計画を立てずにゆっくりと安全に下山するようにしていただきたいたいと思います。家族の待っている家に元気な顔を見せるまでが安全登山です。
門内沢出合の大穴があきました。 黒滝にも穴があいてきました
中ノ島のミヤマキンポーゲの群落 タカネマツムシソウ
扇ノ地紙 チングルマの群落