登山者情報741号

【2003年08月09〜10日/ダイグラ尾根〜石転ビ沢/齋藤弥輔調査】

8/9 
4:30に飯豊山荘に今回一緒に登る前田君と合流し、雨具を着て準備後に登山指導に来た武田顧問に送ってもらい、5:00歩き始める。途中、水場で休憩はしたが、二人とも今回は水の変わりにお茶を持っての登りであるのでこれは口の中がすっきりしてたいへん良い。前田君が4リットル私が2リットル持っているので水場には行かなかった。もう一つ同じ装備はスパイク地下足袋を履いていることである。雨の中登山道は滑りやすいがこのおかげで快調に登り、7:15休場の峰に到着、無線で御西小屋にいるAXL梅花皮小屋の管理人のOTJと登っている事を連絡をとり、台風情報を聞くと御西小屋付近は雨と風が強いということであった。
9:15宝珠山到着、ここからは本山と御西付近がガスの中であるが天狗の庭から西側は見えていて雨は降っているが風はさほど強くなく歩くには支障がなかった。11:10飯豊本山に到着、先ほどまでと違ってここからの風と雨は凄い、時々飛ばされそうになるので踏ん張りながら11:20に本山小屋に到着雨具を着たままでまずはビールの歓迎を受けた。
着替えをして家に携帯で無事ついた事を連絡して飲み始めた。小屋には酒田から来た夫婦と東京からの6人パーティが足止めを食っていた。神社の神主さんも仲間に入れ宴会は延えんと続き歌まで出て盛り上がり外の台風が気にならない位であった。飲み疲れシュラフに潜り込んでダウンした(時間未定)
8/10 
4:30頃より起き出して準備をして本山小屋を4:50にダイグラを下山する夕べの飲み仲間である東京の6人パーティと出発、風は弱くなったが雨は降っている。本山で分かれて御西小屋へと向かうがガスで視界が50メートル位であった。6:05御西小屋に到着、ここにはAXLとKDGの4人がいて朝食とお茶をご馳走になり、6:20梅花皮小屋向け出発する。花はマツムシソウなどまだまだたくさんの花が雨に濡れながら咲いていた。
8:10梅花皮小屋に到着、差し入れを渡し温かいスープを御馳走になり、8:20石転び沢を下山、黒滝付近の黄色旗を移動しながら来た。黒滝の雪渓は解けて出てきたのでここより上は完全に夏道となった、又、北股沢出合の水場が使用できるようになりました。
9:15門内沢出合(石転ビノ出合)着、先週と違って雪渓の崩壊が進んでいて、登りで登山者が石転び沢に渡ろうとするときは慎重にルート判断をしていかないとたいへん危険である。この日の状態では下流側と上流側の門内沢の2箇所が何とか渉る事が出来たが一週間と言えなく雪渓の崩落と一緒に落ちて6月の遭難事故の様にならないでほしいと思う。この石転びコースで一番危険なところではないでしょうか?11:20飯豊山荘着、前田君と別れて12:15自宅に帰宅。

ダイグラ尾根から見た烏帽子岳付近 宝珠山々頂の前田君
停滞中の東京のパーティ 上から黒滝を見下ろす
コース案内の黄旗を立てる 石転ビノ出合に開いた穴