登山者情報745号

【2003年08月23日/足ノ松尾根〜頼母木小屋/井上邦彦調査】

胎内ヒュッテでは利用計画策定のための利用者調査を行っていた。05:17竹田君から借りた自転車を引いて胎内ヒュッテ発。殆どの行程は自転車を引いた。ハッカ油を吹き付けるが、虻が背中に噛み付いて痛い。クサギが咲いている。ダム工事用の橋から先は砂利道になる。慰霊碑、水場を過ぎて、大石山を見上げながら橋を渡ると、足ノ松尾根の取り付きである。新しい標識にバス時刻表が張り出されていた。それによると、夏山と秋山用に胎内ホテルからここまで定期バスが走っている。これを利用するとかなり便利である。
自転車をデポし、短パンに履き替え、05:42-52、460m登山道に入る。急斜面を一息で登り、簡単な岩場を過ぎ、06:20姫子ノ峰に着く。看板が松の根本に置かれていた。さらに3分程進むとヘリポート適地がある。ここから暫くは登降が続く。06:34-44、810m休憩。ホツツジが咲いている。06:45岩場通過。06:55滝見場、標識無し、すぐ上にヘリポート適地がある。両足の脹脛にやや違和感あるので、速度を調節する。07:06水場の看板などはブナに括り付けられており、水はない。07:18、1,040m水場分岐通過、小さな看板が下がっていた。
07:35、1,210m森林限界、潅木となる。取り付きの橋から変わらずに同じ姿の大石山が立ち上がる。07:35-46、1,220m、鉾立峰が見える、休憩するのに良い場所である。ミヤマアキノキリンソウ・不明黄・リョウブ・ヨツバヒヨドリが咲いている。登山道に笹が進出しており、下半身が濡れる。程なく道刈り跡があり、そこからは快適である。ここまでの間に単独2パーティ、3人パーティとすれ違う。みんな昨夜は杁差小屋に宿泊したとのことである。水は沢を下まで降り微かな湧き水を利用したとのことである。
08:16-23、1,530m、大石山分岐。無線機の電池を取り替えOTJと交信、昼頃から雨とのこと、無理をせず頼母木小屋までとする。コゴメグサが盛り、タカネマツムシソウ・ハクサンフウロ・イワインチン・ウメバチソウ・タカネツリガネニンジン・タカネナデシコ・ミヤマアキノキリンソウ・イブキジャコウソウ・シラネニンジン・三角セリ・ハクサンイチゲ・イワオトギリ・ハクサントリカブト・キオン・ヤマハハコ・ヨツバヒヨドリ・ノリウツギが咲いているが、風とガスのため撮影はできない。
08:44-09:36頼母木小屋、携帯電話は圏外。管理人は既にいない。水は充分である、便所には鍵が掛けられており使用できない。入口の二つの鍵を回して開ける。誰も居ない。ラーメンを煮る。備え付けの登山ノートを見るが眼鏡がないので読めない。膝バンドを絞め小屋を出発しようとすると、梅花皮小屋から来たと言う中高年の団体に会う。強風に難儀してここまで来たとのことである。
09:54大石山分岐通過、10:20水場分岐通過。下るにつれて天候は回復し、暑くなってきた。10:30水場通過、10:39滝見場通過。今年はここで何パーティかが蜂に刺されたので、蜂用スプレーを持参してきたが、姿を見かけることはなかった。10:45岩場を通過し、数匹のニホンザルと出会う。暫し撮影。10:59-11:09姫子ノ峰で梨を食べる。結局小屋から取り付きの間で休んだのは、ここだけであった。11:31-35取り付きで自転車に乗る。11:46胎内ヒュッテ着。
なお今回の山行の目的は、佐藤満さんから頂いたメールのエアリアマップ誤記を確認することであった。その結果、胎内川第二発電所は胎内川第1ダム、胎内川治水ダムは胎内川ダムであった。この他にも佐藤さんから、バスの運行や赤谷鉱産専用軌道の廃止、倉手山駐車場の追加についても指摘があった。2004年版で訂正したいと思う。佐藤さんありがとうございます。

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