【2003年09月21日/二王子岳/井上邦彦調査】
天候は午後から回復するとの予報なので、ゆっくりと起き朝食を食べてから自宅を出る。橋を渡ったT字路正面の標識に従って右折し駐車場に車を止める。カッパなし菅笠姿で08:44駐車場発。なお、今回は秋山ということで下着(半袖)は冬用とした。右足土踏まずが数週間前から痛みを感じるので軽登山靴とした。先ほどのT字路を進むと大きな二王子神社となる。トイレを使用、水洗であった。炊事場で登山者カードに記入し、08:53山道に入る。杉林の中にはキバナアキギリが咲いていた。登りになるとまもなく、09:07「一合目」の標識が杉の木に点けられている。杉林を抜け雑木林の中にはゴマナ・アキノキリンソウが咲いている。右手に斜上し、09:14大杉に着く。ここからは大きな岩が転がっている沢筋を登る。09:20-23神子石で撮影をしようとして、デジカメにCFカード入っていないことに気がつく。三体山の時と異なり今回は予備のカードを持参しているので事なきを得た。遠く近くで鉄砲の音がする。まさか熊が出て有害駆除を行っているのではという思いが頭をかすめる。しかし、音がやけに多い、そう言えば下の田んぼに網が張ってあった。あれは猿の防衛柵だろう。とすると、田んぼを守るための音に違いない。その後、登るにつれて音があちらこちらから聞こえてきたので、猿だけでなく鳥なども対象にしているのだろうと思った。そうこうしているうちに、09:25「二合目」の標識が付けられた水場を横切る。さらに若干登り、平坦になると道が二手に分かれる。右手は祠を経て正面の道に合流する。今回は正面の道を進んだ。
十字路の正面には「水場1分」の標識、左は山小屋。右折すると大きな杉に「三合目」の標識が付けられている。ここで今日始めて登山者とすれ違う。その後も1パーティが降りてきた。09:51細いブナに「四合目」の標識がある。この先、登山道の修復箇所が続く。昨年の工事であるが確かに効果はある。しかし化学繊維の土嚢が不満、登山者が足を置く所は破れ始めている。もっとも天然繊維の土嚢が入手しにくい現状を知っているので何とも言えない。10:01「五合目」の標識がある。独標(定高山)である。三角点の脇に高い鉄柱が立っている。10:12左の潅木に池がある。10:19尾根上に出ると、スチールポールが立っており、潅木となる。10:20左のブナ潅木に「六合目」に標識。10:22-28食事、久しぶりにコンビにではないオーダーメイドのお握りを頬張る。やはり味が違う、一気に大振りのお握りを食べてしまう。
登山者に追い着くと、10:38油こぼしである。ロープが設置されている。登りきった所に「七合目」の標識がある。10:48左のブナ潅木に「八合目」が付けられている。ここから下り、草原を横切る途中で水場を横切る。ここで水を補給する。沢状の所を登ると、10:53尾根の肩に黄色い小屋が見えた、二王子小屋である。この辺りまでは登山道の刈り払いは完璧であるが、上部はあまり丁寧とは言えず、ズボンが濡れ始める。草原を過ぎると、10:55左に祠(三王子神社)がある。祠までの刈り払いはなされていない。高山帯の雰囲気を持つ鞍部を過ぎ、11:03雨量観測施設、ここに「九合目」の標識が付けられている。すぐ先に祠跡(奥の院)の石垣がある。平坦地を進む。右手に二本木山への分岐を分け、11:06二王子岳山頂着。
小屋に入ると2パーティが休憩していた。ラーメンを煮てのんびりし、カッパを着て、12:00小屋発。12:10九合目、12:36五合目、12:42四合目、12:52三合目、12:58二合目、13:11一合目、13:25二王子神社、13:29駐車場。着替えていると周囲で猿の群れが騒いでいる。車で下る途中、最奥の田んぼはそっくり青い網で覆われていた。また畦にペットボトルが並べられている田んぼもあった。猿害の深刻さを改めて感じた。
神子石 | キバナアキギリ |
ムシカリの実 | イヌガヤの実 |
一王子小屋の十字路、正面に標識 | 一王子小屋 |
整備された登山道 | 五合目の標識 |
粟島が見えた | 上部を仰ぐ |
油こぼし | 今年切り開かれた巻き道 |
八合目 | 八合目(お花畑)の草原 |
お花畑の水場 | 左の肩に黄色い小屋が見えてきた |
三王子神社は藪に覆われていた | 春スキー用のスチール柱 |
上部全景 | |
遭難慰霊碑と二王子小屋 | 最後の登り |
遭難慰霊碑 | 振り返ると登山者が登ってくる |
九合目の雨量観測施設 | 奥の院 |
二本木山への分岐 | 二王子小屋 |
二王子岳山頂 | 二本木山方面 |
お花畑にて | 二王子神社T字路の案内標識 |
猿 | |
猿害防止用の網 | |
二王子岳遠望 | |