登山者情報752号

【2003年09月23日/丸森尾根〜頼母木小屋〜梶川尾根/井上邦彦調査】

前夜の深酒が効いてゆっくりと起床、朝食を摂ってから自宅を出発。上の駐車場に車を止め出発しようとして無線機のスイッチを入れると、バッテリー切れ。電池を交換し、07:37改めて出発。飯豊山荘前の登り口から急坂を登る。久しぶりの快晴である。岩場なので高度瞬く間に上がる。木陰になると、ひんやりとした感じ、盛夏ならとても登る気がしない時間帯である。08:15,700mピークを通過し、08:49-09:23夫婦清水着。水量充分。ここで腹ごしらえをし、担いできた標柱を立てる。
崩壊地付近から潅木となり、ハイマツが出てくると、10:13-24丸森峰である。ぐらぐらする標柱を直す。ODDと無線、地神北峰にいるとの事である。高山帯を登っていくと、10:36-43ODDが「天気が良いので下るのが勿体ない」と休憩していた。草原は色づき、花はない。10:58-11:00地神北峰で主稜線に出る。素晴しい天候で、佐渡島が一段と大きく見える。
鞍部に下りきるまで笹と泥、その後は良く刈り払いされている。登山道が二つに分かれており、真っ直ぐ行く山頂を経由する道を通る。11:14頼母木山々頂、石柱と地蔵尊が設置されている。下り始めてすぐ、丸太が道を塞いでいる。昔の標柱であり、現在は入口が笹で覆われており、その先の草原に踏み跡がある。廃道となった西俣尾根登山道の名残である。小屋の手前に季節外れのハクサンイチゲが咲いていた。11:24-54頼母木小屋で休憩。水は細いが充分。展望を楽しみながらラーメンを食べ日本酒を飲む。帰り支度をしていると、定期的に水を修理しているという登山者が登ってきた。
12:09頼母木山手前から右手の巻き道を行くが、途中で道がなくなった。北峰から来た時には注意が必要だろう。12:26北峰通過、12:35地神山通過、三角点がかなり浮いて今にも倒れそうである。登山道の手入れはあまりなされていない。12:56-13:05扇ノ地紙で休憩。ODDは既に天狗平まで下っていた。靴紐を締めなおし、膝バンドを巻く。下り始めてすぐ、デジカメのバッテリーがなくなる。ヘッドランプの電池を外して入れ替えてみるが動かない。私物缶から予備電池を出して交換する。私の場合、デジカメ・無線機・ヘッドランプは全て単3電池4本を使用している。何かトラブルがあった時は融通が効く。この他に予備として私物缶に4本、すぐ出せる所に4本を予備として携行している。12:23ケルン通過、13:29梶川峰通過、やはり雪渓は割れている。上級者以外の入渓は危険である。トットビ沢源頭の旧道の状態を確認して、13:38三本樺通過、13:46五郎清水通過。13:58滝見場で再度雪渓の様子を確認する。状態は良くない。アキノキリンソウ・オヤマリンドウが咲いている。商工観光課の遠藤君に追い着く。単独日帰りで丸森尾根〜門内小屋〜梶川尾根とのこと。14:14-40湯沢峰で標柱を立てなおす。ママコナが咲いている。14:59楢ノ木曲リを通過し、15:12天狗平に戻る。
今回の山行は、ジョギング用のズックを使用してみた。今まで使用していたズックと異なり、衝撃吸収構造となっているので、小走りに下山するのに都合が良い。これから何度か試して、利点と欠点を調べてみたい。

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