登山者情報771号

【2003年11月28日/車道情報/小林元一調査】

奥胎内への車道は、12月1日から胎内第二ダムで通行止めとなります。また、鹿俣川林道は、入り口に新しくゲート(鉄扉)が設置され、車の通行は禁止となりました。

【2003年11月15日/吊橋情報/高橋弘之調査】

11月15日に撤去しました。

【2003年11月24日/光兎山(新潟県関川村/女川)/木内茂雄調査】

タイム
中束登山口8:16〜8:33笹峰休み場〜8:35弥太郎(光石、金清水)標識〜夫婦村標識8:53〜8:55千刈よりの登山道合流〜9:10見晴らし良し〜9:24虚空蔵峰9:29〜9:41観音峰〜10:18雷峰〜10:18姥石〜11:02光兎山山頂(966.3m)11:35〜11:50鞍部(アガタ石の方へ散歩)11:56〜12:05ヨ平戻頭〜12:17雷峰12:40〜13:07観音峰13:10〜13:39千刈との分岐〜13:53笹峰休み場〜14:03登山口
記 録
天気予報が快晴となったので、以前から一度は登ろうと思っていたこの山を目指した。
113号線から女川、村上方面に曲がり、女川の橋を渡り直ぐ右折れして川沿いに走る。10数分も走ると右に光兎山の標識が有り、後は道沿いに登っていくと中束登山口に10数分で着く。(後で判ったが右に曲がらないで更に10分位直進して行くと右に光兎山の標識が出る。そこを入って行くと、千刈り登山口に着く。更に数分行くと中束登山口になる。即ち周遊コ−スである。)
中束はナカツカとでも読むかと思ったら“ナカマルケ”と言うとの事、この辺り及び吾が小国町も束ねることを“マルケル”と言うのでこういう呼び方をするのだろう。
登山口には同じ様な物好きがいるもので、既に3台車が止まっていた。6台位のスペ−スしかない駐車場に止めて直ぐに歩き始める。緩やかな坂を落ち葉を踏みながら登る、赤松が目立つ林で少し杉も植林されている。そのうち大きな赤松と背の高いクヌギが多くなる。最近は薪を必要としないので、この様なクヌギが残っているのだろう。所々に、太い松の切り株が有るが、マツクイムシにやられたらしい。
笹峰休み場に着くと、成る程50pくらいの笹が見え隠れする。その他、ヤブ椿、アオキ、イワウチワの葉を見かける。やがて、松は見かけなくなり、クヌギとブナになり、虚空蔵峰に着く頃はもうブナ林となる。葉が全部落ちていて右側から朝日が射し込んで、ブナの木々を、何とも言えない、兎に角素晴らしい林を演出してくれる。
途中、振り返ると関川村を流れている荒川に掛かっている赤い橋が見えるし、遠く日本海も見える。時には前方に朝日連峰の雪の付いた竜門山らしいのが見えた。右側は切れ落ち深い谷間になっている。しかし、木々が生えているので怖い感じはない。虚空蔵峰でも同様に見晴らし良く、b差岳も見える。此処から数分下り、そして観音峰に登るがきつくなく祠の有る平らな所に着く。その祠の後方、木の枝越しに雷峰のピ−クがかすかに見える。
雷峰に向かうのに数分下ると鞍部になり左に水場の標識有り、又登りとなる。二、三日前に降った数pの雪を踏みながら、そして鮮やかな灰白色のブナの幹、そしてまた幹を楽しみながら登る。やがて、ブナの木は山肌に下がり稜線を歩くようになる。途中、ヤマツツジが二輪狂い咲きしていた。10分程で雷峰に出る、此処に小さな石塔が有りどうも雷大権現と刻まれているようだ。
ここから更に見晴らし良くなり、目の前に光兎山の急登が聳えている。此処から一度ヨ平戻頭まで下り、それから登り直しをすると、前方にダルマを連想させる石が見えてくる。そばにいくと姥石と標識がある。更に登って行くと右向こうに細く突き出した岩と直ぐ右に何か岩が見える。右に道が分岐していて“アガタ石”と標識が有るのであれがそうだろうと眺めながら直登する。手応えのある登りで、この最後の登りで光兎山の価値を高めてくれるのだと考えながら汗を拭うと山頂となる。突然目の前に朝日連峰が飛び込んでくる、あれが大朝日だと確認してから、右を見ると蔵王、吾妻、そして右に我がホ−ムグランドの飯豊連峰が浮かび上がっている。更に右は日本海に船が浮かんでいる、これを絶景と言うのだろう、俗に言う360度の大パノラマ展望である。
山頂は数pの雪に覆われ風が中風だがヤッケを着ないと寒い。麦のジュ−スと燗をした米ジュ−スを飲んだが暖まらない。腕枕をしながらこの景色を眺めていたいところだが気温が今一つなので、残念ながら程々にして引き返す。
後は同じ道だけど、雷峰でもう一度ユックリと光兎山を眺める、ここの眺めも悪くない。
どの山もそうだが、その山個々の良さが有り、更に四季の変化に連れた魅力がある。この次ぎには紅葉の時期に来て、ブナ林を見てみたい。そして、厳冬期には手頃な冬山を楽しめそうだ。(但し、雷峰辺りからは右に雪庇出るだろうし、光兎山の急登のナダレはどうだろうか?)
.....兎に角、手頃な良い山だ

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