登山者情報798号

【2004年04月04日/オケサ堀〜葉山/井上邦彦調査】

予定では杁差岳デト平尾根であったが、天気予報が思わしくなかったので、AXLが書いていた葉山オケサ堀コースを目指すこととした。
登山口には道路標識に「葉山登山口」と明示されており、すぐ近くの公園に1台分のスペースが確保できた。06:17出発、06:20道路を横断してスキーを履く、畑の中に林道があるようだ。杉林を抜けると沢沿いになる。沢には砂防ダムが連続して設置されていた。06:31橋渡り右岸に移る。橋の手前袂に「砂防指定地、久川」の標識があり、ここが目指すコースであることを確認できた。橋を渡ると大きな石があり「大石大明神」の石柱が立てられていた。林道の上部、正面右の尾根にジグザグの道らしきものが見える。
06:47橋が壊れていたのでスキーとストックを投げて左岸に渡る。580m07:02スキーを脱ぎ、歩いて恐る恐る雪橋を渡り、そのまま暫く歩く。1cm程度の新雪がある林道状の登山道をジグザグに高度を上げる。昨日のものだろうか、カモシカとウサギの足跡が固まっている。「スピスピスピ、スピスイスピ・・・」ホオジロらしき小鳥が囀る。
680m07:26雪がザケてくる。07:29-45長井盆地を挟んで遠く連山を眺めながら食事を摂る。この付近から尾根の傾斜が落ちるが、相変わらずジグザグが続く。ブナの木々は霧氷を纏っている。775m雪崩そうな斜面を過ぎ、790m08:03尾根に松が出てきた。向こうに平坦な山々が見える。同じ位の高さか。突然4m程前に斑の入ったウサギが飛び出してきた。すぐさまデジカメで撮影を試みるが、私のデジカメは旧型なので反応が鈍い。それでも何とかお尻が写った。
800m08:07-16沢の源頭がそのまま鞍部となっており、大きな杉が聳えていた。38°09‘13.0、139°59分05.2秒、オケサ堀であろう。ここからどちらに向かうか良く分からない、先ずは磁石を特定のピークに合わせ、夏道沿いにトラバースを試みるが、途中で訳が分からなくなってきたので、尾根沿いに歩くこととする。
929m峰08:39-52食事を摂る。シールにボッコが着いて重くなったのでヘビシールに替える。尾根を忠実に登ることにする。09:05カラマツ林となる、植林されたものだろう。1055m峰09:20、左より大きな尾根が合わさる。雪がざけてきた。潅木と所々に松が点在している。1,201m峰の山頂が見える。旗のように全ての枝が東を向いた杉がある。左は皆伐のような斜面だ。下方の尾根に斜面を横切るような道が見えた。
1,180m09:49巨大な雪の壁が立ちふさがる。1,201m峰09:58-10:18、GPSで確認すると1,203m38度10分19.9秒139度58分53.0秒。食事を摂る。山頂に小さな杉1本、カッパ(上)を着る。雪が降ってきて、次第に視界がなくなる。
10:35-37葉山山荘はえぐれたように周囲に雪が全くない。鍵はすぐ開けることができるようになっていた。近くの1,237m峰まで足を伸ばしてみる。10:42-50、38度10分46.5秒139度58分50.1秒ここから山荘に戻り、山荘脇の二つの社にお参りする。
例によってラーメンを煮ていると、眼鏡がないことに気づいた。先ほど1,237m峰で記念撮影をした時に落としたらしい。1,237m峰まで戻って探すが見つからない、諦めて小屋でガスストーブに点火すると、ポシェットから眼鏡が出てきた。
スキーにワックスを塗り12:20葉山山荘を出発する。雪が目に入って開けていられない。1,201m峰12:35視界50m。このコースは大変に迷いやすいコースである。視界とトレースがない時は細心の注意が必要だ。地図と磁石で頻繁に確認する。磁石で方向を定め、ガスが薄くなった瞬間を捉え、木を探して目標とし、滑降する。登る時に結んだデフを見つけるとほっとする。目が痛い、滑降していると浮いているのか動いているのか分からない。視界がないのでトレースを中心に回転しながら下る。直滑降や巻きができないのが残念である。940m旗松を通過、929m峰13:01休憩跡地を通過する。810m13:06大杉(オケサ堀)に到着する。
後はじぐざくの登山道を、木の枝の罠をクリアしながら滑る。610m13:22スキーを持ち、13:26スキーを履いて不安定な雪に覆われた小沢を一気に渡る。500m13:34スキーを放り投げスキー靴なので沢を漕ざき、力任せに右岸に登る。みぞれでびしょ濡れになりながら、最後は畑を斜めに進んで350m13:41車に到着した。

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今回のコース