登山者情報815号(投稿)

【2004年06月05-06日/足ノ松尾根〜杁差岳/小林元一調査】

メンバー:5人:男性2、女性3。少し経験の有る中高年。5月22日ようやく胎内ヒュッテまでの道が開通しました。

 5:00 新潟発。工事中だった胎内林道の風倉トンネルが完成していた。6:15 新潟からおよそ70k ヒュッテ駐車場着。新しいヒュッテのコンクリート打ちが終って屋根がかかっている。ダム工事の宿舎として使った後、ヒュッテとして使われると聞いています(未確認)。6:40、ヒュッテ発 一般車両通行止めの舗装道路にバードウォッチャーが非常に多い。今、ピュロロロロと鳴いているのがアカショウビンと教わる。 7:27、460m足の松尾根取り付け着。
 8:25 800m 姫子の峰 小休止。 9:13 930m 滝見場。ウグイス ホトトギス 春ぜみ。ヒメシャガ ウラジロヨウラク コイワカガミ。カンカン照りの尾根に出て間もなくまとまった雪渓を歩く。10:02、1095m 水場の鞍部 水場は「左へ80m下る」とあるが、おそらく雪の下だろう。雪渓は昨年今頃と同じ。タムシバ咲き始めマイヅルソウのつぼみ。やがて1140m辺り、素晴らしいブナ林、一直線の登り。シラネアオイ チゴユリ タムシバ イワカガミ・ツクバネソウ・ツバメオモト。大石分岐を目の前にしたピークで休憩。この先、少しガレた展望のよい尾根。アカモノ・キジムシロ。12:10 1560m 大石分岐通過。頼母木原で12.15〜13.15まで昼食。いつもながらここは風が心地よい。今、ハクサンイチゲが真っ盛り。
 大石から鉾立に向かうとミツバオウレンが群生している。コイワカガミの色が濃い。シラネアオイの色も鮮やか。ハクサンイチゲが一段と初々しく群生。キジムシロ・キスミレ・ミヤマハタザオ・ハクサンチドリ、すぐ脇にウズラバハクサンチドリ。鉾立でゆっくり休憩。アゴクヘのルートをチョットだけ辿ってみる。藤島玄さんのレリーフで記念写真。この前後、ハクサンチドリが多い。 
 14:55 杁差岳小屋着。小屋下の水場は雪の下。トイレ周辺の雪は嫌なので、杁差岳の山頂を越えて向こうの雪渓まで水汲みに。途中、「南波治康ここに眠る」という石碑。s44.8.建立 中條町大字乙s42.8.24遭難死亡。小屋に入ってワインを冷やす雪を改めて取りに行く。小屋は詰めれば60人入ると聞いた。今回は1階で12人位、ゆとり有り。2階も空いていたと思う。外で2人用テントとツェルトをテントにして泊った人がいた。準備万端、16:10 車座で乾杯。19.00お行儀よく就寝。明るい内に寝て、明るくなってから起きたので、ナント、今回は夜も朝もヘッドランプを使わなかった!
 6日、4:20頃起床 朝食、山頂で記念写真の後、下山出発。6:45鉾立山頂で景色に見とれて早くも休憩。7:34大石分岐通過。7:37、振り返って大石を間近かに見る展望のピークでお茶。虫もいるがスプレーをマメに使えば防げる。コーヒーもいいが、ハーブティが後口がさっぱりとしていい。早朝で空気が澄んでいて展望が素晴らしい。8時を過ぎると、強い日射しで暑く感じる。やがて道はブナ林に入る。風が通りひんやりして気持ちがいい。8:45 1095m下り80mの水場。雪渓の上で休憩。9:15 出発。ツクバネウツギ・ナナカマド・ムシカリ。9:42 930m 滝見場 「また」休憩。ここを出発してすぐ急下りが続く。10:25 810m 姫子の峰「またまた」休憩。11:25 足の松取り付け着。
 ヒュッテに向かって少し歩いて、未舗装道路脇の水場(山の斜面に差し込んだ塩ビ管から勢いよく水が出ている、うまい)で休憩。鋪装道路に入って少し歩いてから、途中で出会った人に、ついさっき、すぐそこの舗装道路を親子連れの熊が歩いていたと聞かされる。12:30 駐車場着。
 13:06、16.4k 胎内パークホテル着。2F展望露天風呂、サラサラすべすべのお湯、広くて展望もよく快適。¥500。すぐ向いのみゆき庵で「とろろそば」¥840、ここのそばはお薦めです。発14:25、15:30、新潟着。なんともゆったり楽しんだ足の松でした。

姫子ノ峰 杁差岳と杁差小屋
鉾立峰のイワカガミ 杁差岳のハクサンイチゲ