登山者情報836号

【2004年07月24日/丸森尾根〜杁差岳/井上邦彦調査】

22日夜は関川村ふれあいドームで岩登り研修会。MDE・AXL・EHJ・前田・鈴木・HZUの6名が参加。ツインロープ操作に四苦八苦する。
翌24日、何処となく痛む身体を引きずって天狗平に向かう。ゲートには小国警察・役場町民課・LFDが登山者の指導を行っていた。石転ビ沢を止めているので、梶川尾根や丸森尾根に登山者が集中している。
06:08天狗平発、丸森尾根に取り付く。岩稜を登り、06:39、765m峰を通過する。06:44最低鞍部、この先は短いが急登である。07:08-21夫婦清水の水量は豊富、山全体が水を十二分に含んでいるようだ。食事を取る。
ホツツジ・ノリウツギ・ヒヨドリ・ヨツバヒヨドリ・ツルアリドウシ・オトギリソウ・マルバキンレイカが咲いている。07:54崩壊跡地を通過する。ここは森林限界にあたるが、植生はかなり復元してきている。潅木地帯を過ぎて08:13丸森峰を通過する。
08:16-26お花畑で食事を取る。残雪は消えており高山植物が芽生え始めている。GZKと交信する。付近にはアオノツガザクラ・チングルマ・イワカガミが咲いている。
この先は笹原と草原を登る。花の数は多くないが、タカネヨモギ・モミジカラマツ・シロバナニガナ・クチバシシオガマ・ハクサンボウフウ・ニッコウキスゲ・オトギリソウが確認できた。
08:53-59地紙北峰でLFDと交信する。彼は梅花皮小屋に2泊し丸森尾根を下山すべくこちらに向かっているとのことである。ここからは稜線歩きになる。イイデリンドウが盛りになっている。他にはミヤマコウゾリナ・タカネアオヤギソウ・シラネニンジン・キンレイカが咲いている。若干風があるので助かる。09:19頼母木山々頂を通過する。ハクサンフウロに迎えられて09:26頼母木小屋に着く。管理人から足ノ松尾根のバス時刻表を写させてもらう。水を補給したいところだが、杁差小屋の水場を確認する意思を強くするため我慢。
クルマユリ・シシウド・エゾイブキトラノオ・タカネマツムシソウ・シラネニンジン・イブキジャコウソウ・オトギリソウ・アザミ・マルバダケブキ・シロバナニガナ・イワテトウキ・タカネナデシコ・オトギリソウ・ミヤマホツツジが咲く中を進む。
09:52-58大石山分岐で食事を取る。ヤマハハコ・ヤマトウバナが咲き、無数の赤トンボが空を覆っている。昨夜の無理が祟ったのか、右足筋肉の張りを感じる。
10:27鉾立峰を通過し、一旦下って登り返す。タカネナデシコ・センジュガンピが咲いている。エゾイブキトラノオに包まれた10:42藤島玄碑の上をアサギマダラが飛んで行った。
10:50杁差小屋に到着し、そのまま踏み跡を水場に下る。10:54-57水が微かに流れ水溜りが出来ていた。小屋に登り返し雪を探すがかなり下るので止める。ヨツバシオガマ・ミヤマアキノキリンソウが咲いている。
11:10-56沢山の登山者で溢れている杁差岳山頂でラーメンを煮る。晴れているのだが、遠景は何処かもやっている。本山小屋のEHJや丸森尾根のLFDと交信する。
登り返して12:22鉾立峰を通過する。もう一度登り返して12:52大石山分岐を通過する。途中に誰かのザックが放置されていた。
13:16頼母木小屋管理人と会う。聞けば1時の定時交信で、「大石山付近で高齢者が熱射病、防災ヘリコプターが出動した」と連絡があったので、様子を確認に来たとのこと。私の素性を名乗り二人で大石山を目指す。程なくヘリコプターが飛来し、遭難者を探している様子、しかしよく分からない。携帯電話も通じないので、GZKと小国警察署を通して新発田警察署に連絡を取ってもらう。稜線には遭難者らしい登山者は見当たらない。そのうちにヘリコプターが飛び去って行った。GZKから「遭難者をヘリに収容し、現在搬送中」との無線が入る。これで一安心。13:51大石山分岐から小屋の管理人と頼母木小屋に引き返すこととした。
頼母木小屋に着くと、何と○○氏が小屋の脇で料理をしていた。早速きりきりに冷えた缶ビールをご馳走になる。ついつい時間の経つのを忘れ、15:22頼母木小屋発。15:57地神北峰から丸森尾根に入る。16:18丸森峰手前のお花畑に幕営しているパーティを発見、聞くと1名の足がつってしまい歩けないとのこと。水は沢を下って入手したとのことである。お花畑から露地にテントを移すように指導して分かれる。
16:25-34丸森峰で食事を取り、膝バンドを巻く。後はひたすら下るだけである。17:10夫婦水場の広場にも幕営しているパーティがいた。17:35-40、765m峰で食事を取り水筒の水を使い果たす。最後の岩稜を下って、18:06天狗平に到着した。

胎内口から足ノ松尾根取り付きのバス時刻表
今回のコース 杁差小屋の水場

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