登山者情報861号(投稿)

【2004年10月07日/大境山/小林元一調査】

スッキリしない天気が続く中で、この日だけ予報がとても良い。先回9月26日(日)に行った時はガスで展望がきかず、紅葉にも早くて、オヤマリンドウとミヤマママコナに慰められて帰って来た。
自宅発が6:50と遅かったので、近くの山にしようかとも思ったが、この天気なら大境山頂からの展望はさぞいいことだろうと再度、大境山に向かった。
8:42、標高200m中田山崎の登山口着。朝食の後、9:00、出発。9:37、440m、登り途中で右の沢の水辺に出る。根曲りブナ。まだ、広々と刈り払われた快適な登山道。10:14、700m辺り、このコース唯一の迷いやすい場所。ここから薮っぽくなる。うっかり間違って薮に入り、ぶざまに退却。土石流痕のようなガレ地から再出発。10:25、750m。結局また間違って、急斜面を木に掴まって強引に登り、ヤセ尾根に出る。9月26日の時は、先頭を歩いて、ちゃんと踏み跡を登ったのに、一人歩きの気安さで油断があったか。尾根の薮を少しこぐと程なくルートに出た。尾根の登りで振り返ると、向いの山腹に広く樹木のない緑地が見える。市野沢牧場か?大セド峰を右に巻きながら薮っぽい道。やがて緩やかに下り、小さな、えぐれた沢をまたいで、対岸を右に下ると、なんとこんな山中810m辺りに、さやけき流れの沢に出る。
沢水をたっぷり飲んだ後、向こう岸の正面やや右の尾根を登る。再び向こう側の見える尾根に出る。左斜面は急峻、右から薮が迫る。足元注意。もう1回木に掴まって登る急登、距離は短い。足元がぐしゃぐしゃになったと思ったら、かなり大きな池の端に出る。一部、身長位の笹や低木が繁り、両手を頭上高く上げホールドアップの姿勢で歩く。
11:45山頂着。付近はようやく色づき始めた感じ。近づこうとすると離れ、横を向くとまたすぐ傍に来る、大きなチョウチョと遊ぶ。360度の見え過ぎる位の眺望をたっぷり楽しんで、12:50出発。これまで人間の気配すら全くなく、登る途中、熊さんへの挨拶に、何回かホイッスルを吹いた。13:40、760mヤセ尾根から右折、登りで分らなかった正規ルートに入る。13:47、730m道迷いの原点。14:35、駐車場帰着。
最近賑やかになった倉手山に比べ、まだまだ静かなのがいい。しかし、標識も少なく、上の方の道は未整備なので、地図に破線は付けられないのだろう。

ねえ一緒に遊ぼう 色づき始めた山頂付近
大境山々頂 山頂から飯豊連峰