登山者情報877号

【2004年12月12日/二王子岳/井上邦彦調査】

同行者:竹田通則(JM7ECB)・横山利夫(JM7NIY)
山岳会に提出した計画書のコースは「胎内ヒュッテ-足ノ松尾根-杁差岳(往復)、積雪のため入れない時は二王子岳」であった。
まだ真っ暗な05:00横根スキー場集合、自転車を積み込み胎内に向かった。途中、真っ白な子兎がヘッドライトに浮かんで走り去った。降雪は遅れているが、動物はもう冬仕度を終えている。
胎内第1発電所で思いもかけぬトラブルが発生「11月から5月まで通行禁止」の看板があり、いかにも頑丈そうな南京錠が掛けられていた。ここまで胎内ヒュッテまでは相当な距離である。すぐに目標を二王子岳に変更し、一路南俣に向かう。
二王子神社には窓が凍り付いた車が1台止まっていた。登山者カードを確認すると2人が上の小屋に泊まっている様子。トイレは使用できた。出発の準備をしていると、1台の車がやってきた。今日の山頂はさぞかし混み合うだろうと想像する。
念のためプラブーツとカンジキを背負って、06:41二王子神社を歩き出す。杉林を経て沢を登る。程なく杉に「一合目」の標識を見ると、雑木林になる。大杉で沢に入り、岩の間を登り、神子石を過ぎ、「二合目」の標識が水場に取り付けられている。尾根上に出て、故意に左の道を選び、祠を経て07:43-59一王子小屋で食事を摂る。
小屋を出ると、水場・小屋・近道・祠道・上に登る登山道の5差路があり、水場の看板がまだ残っていた。隣の杉に「三合目」の標識がつけられている。
この辺りから雪道となるが、私達が小屋で休んでいる間に2名ほど登って行ったらしい。08:22四合目を過ぎ、08:37定高山(五合目)辺りで、追いつかれた方と抜きつ抜かれつ山頂まで一緒に登ることとなった。

素晴らしい天候に恵まれ、日本海を眺めながら高度を上げる。朝日連峰や鳥海山も見える。下山してきた2名とスライドする。09:03六合目を過ぎ、09:08-18食事を獲る。
09:31油コボシ(七合目)も先行者のトレースで難なく通過する。09:45八合目を過ぎたお花畑の斜面は、一面ウサギの足跡があり、その多さに驚く。
10:14-12:02二王子岳山頂で記念撮影をする。昨年12月28日(第774号)西俣ノ峰でお会いした下越山岳会の皆さんとばったり。須藤さん達が一王子小屋に来ていることを知る。
小屋に入り、餅入りちゃんこ鍋を肴にビールと菊水を楽しむ。同席した小柳さんから、胎内-二王子岳コースが9月に整備されたことを聞く。
土間を挟んで、宴会モードのパーティから覚えのある名前が聞こえた。遊びに行くと「ヒロタンの山行記録」五十嵐さんであり、側には「ザックと水」の山際さん、「シロート雅のトレッキング日誌」の佐藤さんがおり、早速記念撮影となった。
名残惜しいが、一王子小屋にも早く行きたい。たまらず下山途中で、一人走り始めた。そのまま下越山岳会の皆さんを抜く、「あのようなことは真似しないように」とリーダーの声が聞こえた、同感である。転んだ跡を雪の上に残さないように気をつけながら下る。
12:43定高山を通過し、12:56-14:34一王子小屋に到着した。小屋には須藤さんを始め副会長や川崎さん、「飯豊連峰写真館」の渋谷さんがおり、最奥の席に座れらせていただき、鍋とお酒・焼酎をご馳走になる。
話は何時になっても尽きない。ECBから「時間ですよ」の声がかかり、二人は下山を始めた。もったいないのでコップのアルコールを飲み干し、出発の準備。ザックを背負って小走りに追いかけるが、なかなか追いつかない、程良く酔いが回り、ついに足が滑って転倒。泥だらけになって15:06二王子神社に到着した。
なお、私は全く気づかなかったが、私達とすれ違って山頂に登った方が、体調を崩しヘリコプターで救出されたと、佐藤さんからのメールで知りました。詳しくは「ザックと水」に掲載されています。ご苦労様でした。
PS 飲酒後に駆け足で登山道を下ることは、一歩間違うと大変な事故につながりますし、その場合はマスコミなどから批判を受けることになります。慎みましょう・・・と言いながらまた再犯でしょうね。

今回のコース

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