登山者情報880号

【2005年01月08日/赤芝峡〜県境〜桜峠/井上邦彦調査】

同行者=竹田通則(JM7ECB)
ふと県境を歩きたくなった。小国山岳会のECBの訓練を兼ねて赤芝峡から県境沿いに南下することとした。この季節は除雪の邪魔にならない場所を見つけるのに苦労する。07:00横根スキー場で合流し、ECBの車を玉川小学校に置き、国道113号線に戻り県境のパーキングに止めた。07:55トドリバタ沢右岸の県境尾根を登る。雪が風で飛ばされているため、キックステップで登る。所々イワウチワが露出している。道があるのだが背負ったスキーが枝に引っかかる。08:32-42、320m峰でスキーを履く。
あらかじめ地図に書いておいた磁北線とコンパスの回転部を合わせてルートを探しながら進む。やや風はあるものの時折視界が開けた。新潟県側はアカマツ、山形県側はブナと植生がはっきりと分かれている。366m峰を通過、振り返ると沖庭山が何時もの見慣れた姿とは全く異なる素晴しい迫力を見せて聳えている。右眼下には岩石採取地が顕著な金丸集落が見えている。312m峰に下る尾根との分岐でかなり悩むが、361m峰方面が見えたので、何とかルートをはずさずに済んだ。GPSを携帯していたが、マップポインターを持参していなかったので正確な位置の同定ができなかった(反省)。また使用方法に慣れていないため、軌跡がオフになっており、ログは全く取れなかった(またまた反省)。それでも時折、前橋営林局の境界票があり安心させられた。新潟県側と山形県側では植生が明確に分かれており、これもルートファンディングの目安となった。まだ雪が少ないため藪が出ており、登りでは藪を利用したが、スキーの邪魔になり苦労した。10:24-28食事を摂る。絶えず読図をしているため休憩したい感覚がない。結局、HZUは朝食抜きでここまで来てしまった。
ECBが使っているシールの粘着力がなくなり頻繁に外れるようになったので、ビニールテープで応急処置を行った。さらに彼のストックのバンドが切れたため、紐で応急処置を行った(ストックバンドがないと藪を?んだ登高や下降ができない)。
329m峰に下る尾根に迷い込みそうになったが、鉄塔で正確な位置が分かり、コンパスで方向を定めた。送電線の近くではコンパスが狂うのではないかと心配したが、コンパスは影響を受けなかった。どなたか送電線とコンパスの関係を知っている方がおられたら教えていただきたい。
11:57鞍部に到着する。地図の桜峠の200m北東に位置するが、人工的に掘り込んだ様子はどうみても峠である。今日の予定は12:00まで歩き、そこから下山することにしていた。ここで記念写真を撮り、下山をすることとした。
できるだけ右岸にルートを取り、幾つかの沢を横切るが、沢が開いており、どうしても通れないのでスキーを脱ぎ、飛び石渡渉を行い、坪足で段丘に登りスキーを履いた。深い沢に出た所で覚悟を決め、シールを張り直し260m地点まで登りなおし、伐採地跡を進み13:03林道に出た。
後は林道を快適に滑るつもりであったが、雪が深いので滑らない、面倒とばかりにショートカットをしていたら、沢の左岸に出た。コースを補正して林道に戻り、最後は雪面を進んで13:32無事玉川小学校に到着した。

今回のコース(記憶に基づき作成)

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