登山者情報892号 (投稿)

【2005年03月20日/二王子岳/山田亘調査】

05:00起床。05:40新潟発。バイパスから飯豊が見え、興奮してスピードを出す。06:30頃南俣に着くと既に7台ほど車が停まっている(90)。
06:49登山靴で歩き出す。雪の上にトレースがついており、登山靴でも殆ど潜らない。進む内、左手の田んぼが沢になり、右手に山肌が迫ってくる。07:05橋を渡ると(140)、なだらかに左手に登っていく。上の田んぼに出ると青空に一王子の杉林が見える。この先、行きは林道を進んだが、下りは杉林をショートカットした。標高200m付近のログが2つに割れているのはそのためだ。07:32尾根を越え旧道に入る。沢筋の雪が固く、滑りそうだったので、杉の木まで進みポイントを打つ(250)。太鼓橋を渡り、鳥居を潜り、左手の斜面を上がると07:45二王子神社に出た。水を飲んでいると、豊栄の中山さんがスキーで上がってきた。
登山者名簿に記入し07:54二王子神社(290)から杉林に入る。トレースに頼り、道をよく覚えていないが、夏道で飛び石づたいに歩く所は、北側の斜面を高巻いたと思う。夏道の尾根に取り付き、08:18一合目の杉(420)。杉林を抜けた所から、右手にトラバースして沢筋に近づく。巨石がごろごろしている所を過ぎると、夏道を離れ、右手に斜上していく。
雪にくるまった神子石を見下ろし、08:44一本南の尾根に乗る(580)。適度な斜度の明るい尾根で、雪もあまり潜らず、歩きやすい。ただスキーにはきつい斜度のようだ。左手に一王子の杉林を見て、尾根通しに進み09:13 789ピーク。ここからは独標がすっきり見え、一王子より開放感がある。標高850m付近は右手の尾根を使っている。登りは右手にトラバースしてから取り付いたが、下りは真っ直ぐ降りたのでログが二つに割れている。900m位から緩やかに登り09:51独標(994.4)。積雪は4m20cmだった。歩き出すと中山さんが1050m付近を登っているのが見える。この辺りから二王子らしい伸び伸びとした景観が始まる。自分も南に向きを変え。しばらく緩やかに歩き、1050mからの登りにかかる。太陽が薄い雲に遮られ、霧氷が輝やいている。登り終え、弱い日差しを受け、緩やかに歩き、1100mからの登りにかかる。スキーの女性をパスして10:21 1202ピークの尾根に乗る(1130)。尾根は、ちょうどいい塩梅にウインドクラストしており、潜りもせず、滑りもしない。少し風が出たのでフードを被る。なだらかに歩いていくと右手に油こぼしが見え始めた。ちょうど中山さんがスキーを担いで登っている所だった。自分も南に向きを変え、油こぼしに向かう。トレースを貰い、急坂を真っ直ぐ登ると10:47油こぼしのポールに出た(1240)。その上はウインドクラストが進み、滑らないよう慎重に通過した。11:05三王子神社付近にポールが立っている所を過ぎると(1320)、ほどなく小屋が見え始めた。右手には高知山方面の山々が豊かな山体を見せていた。なだらかだがウインドクラストした斜面を上がると、11:26雨量観測計のアンテナから飯豊が見え始めた(1410)。雪原を歩き11:34二王子岳(1420.3)。風に吹かれながら白い飯豊を見る。小屋には、15人位いて、中山さんと少し話した。山頂に戻り、居合わせた人と写真を撮りあい12:03山頂を出た。
スキーは早く、中山さんは、あっという間に三王子神社の方に、行ってしまった。自分も、油こぼしの上だけ慎重に通過して、後は何も考えず歩いた。12:53独標(994.4)を過ぎ、13:10 789ピークから一王子の杉林を見下ろす。この先、足がへたり、雪にぬかるようになった。尾根を進みすぎ、少し戻り13:34尾根を外れ(580)夏道に降りていく。13:45一合目の杉林(420)、14:03二王子神社(290)、14:17尾根を越え(250)、14:41橋を渡り(140)、14:54南俣(90)。冬の二王子には、自由な開放感がある。いつもトレースを貰ってばかりだが、いつか、トレースをつける側に立ちたいものだ。

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