登山者情報926号

【2005年07月02-03日/飯豊連峰山開き・梶川尾根(A-1班)/井上邦彦調査】

2005年07月03日
03:00隣に寝ていた方の目覚ましで起床。ごそごそと登山の準備を始める。宿舎の天狗平ロッジから一般参加者の泊まっている飯豊山荘に行き、点呼を取る。軽くストレッチを行い、04:31飯豊山荘から歩き始める。
湯沢を渡り梶川尾根に取り付くと、何時もながらの急登が待っている。風はなく朝から暑い。05:10-26楢ノ木曲リで休憩を取る。1名が遅れ気味なので、先頭を歩く私の後ろにつけた。彼女のペースを背中で感じながらゆっくりと登る。汗が滴る。途中で彼女がセカンドを歩くことを辞退する。この時点で彼女の脱落を予想し、無線でフリーリーダーのKZMに連絡をする。
06:20湯沢峰からは快晴の主稜が見えた。下界は雲海である。陽が強く痛く感じられるので、06:25-46鞍部まで下りブナの木陰で休憩を取る。皆に水分を充分に摂取すること、女性は早めにトイレに行ってくるように指示する。ギンリョウソウが見られた。
07:11-22滝見場で記念撮影を行う。中ノ島(草付キ)が大きく露出しており、ジグザグの登山道もはっきりと分かる。この先の小池にはまだ雪が残っており、水流の音が聞こえる。タムシバ(終)・オオイワカガミ・ムラサキヤシオ(終)・ヤマツツジ(終)・マイヅルソウ・ツクバネソウ・チゴユリ・ノウゴウイチゴ・オオバユキザサが咲いていた。
急な登りに喘ぎながら、07:55-08:20五郎清水に到着する。水場周辺には雪がなくなっており、手前のホースから水が汲めた。ノウゴウイチゴ・サンカヨウ・オオバキスミレが咲いている。
三本樺で展望を楽しみ、トットビノ頭に着くと一面の雪に覆われており、登山道には融雪水が勢い良く流れていた。笹薮の中の登山道は殆どが露出していたので、特に問題なく通過できた。シロバナニガナ・ノウゴウイチゴ・ウサギキク(始)が咲いている。
傾斜が落ちるとヒメサユリが登山道を覆う。09:16-32梶川峰で休憩する。ここからはゆったりとした尾根歩きとなる。ヒメサユリ・ニッコウキスゲ・ゴゼンタチバナ・ハクサンチドリ・マイヅルソウ・ナナカマド・イワイチョウ・ハクサンシャクナゲ・コバイケイソウ・ツマトリソウ・ショウジョウバカマ・ツバメオモト・イワカガミ・バイカオウレン・ミツバオウレン・アカモノ・ゴゼンタチバナ・チングルマ・イワイチョウ・ミヤマリンドウ(始)が咲いている。途中で1箇所雪の斜面を登るが問題はない。
10:08-12扇ノ地紙を通過する。広場は殆ど露出している。融雪の速さを実感する。稜線のハクサンイチゲは花が終わっていた。ナナカマド・ミヤマキンポウゲ・コバイケイソウ・キバナコマノツメ・ハクサンチドリ・ウズラバハクサンチドリ・ハタザオ(終)・ミヤマキンバイ(終)・ミヤマダイコンソウ・ツマトリソウ・ヒメサユリ(始)・ヨツバシオガマが咲いている。夏道を歩いて門内小屋に到着。小屋周辺の融雪水は、早朝はきついかもしれない。ここで梅花皮小屋からOTJが運んでくれた缶ビール数本とお土産(ゴミ)を回収する。
10:40-11:15門内岳山頂でのんびりと展望を楽しむ。
11:38扇ノ地紙、12:09梶川峰、12:27三本樺を通過し、12:43-59五郎清水で休憩とする。
13:20滝見場、13:45-59湯沢峰、14:34-39楢ノ木曲リを過ぎた頃から、膝が笑い始めた方が出てきたが、15:08全員無事に湯沢に到着した。

今回のコース

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