【2005年08月27日〜28日/石転び沢/吉田岳調査】
石転び沢、梶川尾根コースを3名の登山客をサポートして、ガイド登山をしてきた。その時の石転び沢の様子を報告させてもらう。
石転び沢は、入渓可能であるが、コース取りが難しく、上級者向けとなっている。コース取りというのは、藪と渡渉と雪渓に於いてである。地竹原から石転ビノ出合(=出合)の間、出合の大石から雪渓に乗るまでの間は、藪になってコースが見えにくくなっている。これは道刈りした後、あるいは残雪が消えた後に伸びてきた夏草なのだが、成長が早くコースが埋まってしまったのである。さらにペンキで印を付けたものが、薄くなって見えにくくなっている。初めての方は特に注意をしていただきたい。
渡渉は2箇所。一つは梶川の出合い。ここは増水していなければ、梶川の下流側(出合近く)を飛び石で渡る。2つ目は石転ビノ出合。ここは、左岸をまっすぐ進んで門内沢を飛び石で渡り、続いて石転ビ沢を斜め上方に渡る。左岸には藪の中に登山道があるので、それを伝って雪渓まで歩いていく。
雪渓は出合とホン石転ビ沢との中間から始まり、黒滝まで続いている。これは近年ない残雪の多さである。意外に安定している感じではあったが、やはり途中クレパスが何箇所か走り、私たちは、2度左岸に巻いてクレパスを越えた。淵や中側にも雪渓の薄くなっている所があり、注意が必要である。アイゼンは必携。
出合付近にて | 雪渓を振り返る |
石転び雪渓の様子 | 梅花皮大滝 |
ハクサンコザクラ | オオサクラソウ |
ジャコウソウ | シナノキンバイ |
ミヤマトリカブト | キンコウカ |
ハクサンイチゲ(萼片が10枚) | |