登山者情報952号 投稿

【2005年9月19日/オンベ松尾根〜大日岳/波多野茂調査】

出発準備していると名物の蚊の歓待を受ける。6:07登山口をスタート。やや重厚な森を数十メートル行き看板に従い進むと沢に近づき降りていく、単管でがっしりと設置された橋でアシ沢を左岸へ。ツリフネソウがたくさん散っている。朝露でズボンが濡れる。息も弾んでくるころ650m付近で平らになりほっとするのもつかの間、尾根らしくなり、急登、やや急、緩登をミックスしながら高度を稼いでいく。
7:05月心清水。汗は流れ落ちるが、空気が乾いているのでいいペースで来れている。ロープの下げられた花崗岩のざれた斜面を詰めると西側の景観が広がる。わずかに残る純白のセンジュガンピ。ウメバチソウは盛りをやや過ぎたところか。トリカブトも末期。
8:02一服平。8:59早川ノ突き上げ。この稜線に上がった途端、裏川で生まれた霧が猛スピードで駆け上がり吹き抜けていく。当然、視界も急に悪化する。ここから山頂までが、ハイマツと白い花崗岩が醸し出すアルパイン的景観を青空と共にと夢見ていただけに残念。長袖Tシャツではやや寒く感じるくらいに体感気温は下がった。9:23牛首山とかろうじて読める標柱。10:02牛ヶ首の菱形看板。
10:04とっぷりとガスに包まれた大日岳山頂。乳白色に閉ざされた景色の中、惣十郎清水まで降りて食事。11:29下りはじめる。11:52牛ヶ首。ガスが流れる中牛首山のアップダウンを越えて、0:50早川ノ突き上げ。登りではあまり気にならなかったが、両脇の草がうるさく、地面が見づらくなっているところもあった。遠くに一服平が見え、2:25一服平。稲刈り日和であろう平野部が見えるほど天候は回復していた。前川を隔てた対岸の県境尾根もよく見えるようになる。ロープの下げられた急降を後ろ向きに通過し、2:17月心清水で残飯整理&大休止。 水場へも行ってみる。流れは細く、水の補給には難しい、顔を洗いさっぱりして登山口目指し腰を上げる。ブナ、ミズナラ?の巨木に見下ろされ歩き3:35登山口へ着いた。次回は日本中の秋晴れを集めたような空の下を歩きたい。

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