登山者情報959号 (投稿)

【2005年10月16-17日/足の松尾根〜頼母木小屋/小林元一調査】

8:35悠々と自宅発。10:07、340m胎内ヒュッテ着。10:15バス発。10:35、455m足の松尾根登山口。昨夜杁差岳に泊ったという1人歩きの男性が下りてきた。土曜の夜だが小屋は貸し切りだったと言う。11:13、710m下姫子岩(仮名)。11:20、765m姫子の峰。日射しが強く暑くなってきたが、はるか頂稜部にはガスがかかっている。
11:49、810m上姫子岩(仮名)。滝の音が大きくなると直ぐ滝見場12:05〜12:20、910m、軽い昼食。黄色に染まった紅葉のトンネルをくぐり12:35、1000m旧水場。
バッタが飛ぶ・とかげが走る・直ぐ近くで大きな鳥が羽ばたき、驚く。蛇さんにも久し振りに会う。13:00、1060m水場の鞍部。春先の残雪に埋まった鞍部とまるで違う風景。少し先、このコース一番のブナの森1130m辺り。紅葉は見頃だが、曇りで光がイマイチ足りない。13:40、1240m大石西峰の手前?見渡す山々の斜面が紅葉に彩られ美しい。14:05、1365m大石西峰の休み場。14:20、1490m山頂目前の休み場で軽い昼食その2。14:46、1520m大石分岐。「鉾立へ1.3k頼母木へ2.3k」の標柱。頼母木が原に、点々とハクサンイチゲが咲いている。15:20、1585m頼母木小屋到着。
バイオマストイレ新築工事の人がストーブを囲んで休憩中(20日には完成予定、門内は既に完成、どちらも使用は来シーズンから)。工事の為、水が引いてあり、ビールがたくさん冷やしてある。15:40、2階へ上がってひと休み。工事の人たちがもうひと仕事と立ち上がったのを見て、よし、俺も頑張ろうと15:45、空身で頼母木山頂へ向かう。小屋に引いてある水源の場所を確認。16:05、1670m頼母木山山頂。穏やかな秋の日射しの中、展望を楽しみ16:25小屋帰着。17時頃、2階で1人夕食を始める。
遠く杁差小屋が、傾いた夕日に照らされ、輝いて見える。17:04、真っ赤な太陽が二王子岳の上、遥か日本海に沈む。いったんシュラフにもぐって横になったが、月がきれいだと言う声を聞いて、起きて外に出る。頼母木山の上に明るい満月。登山道もはっきり見える。杁差岳も地神山もこの明るさなら幾らでも歩けそう。中条・新発田方面の夜景がきれいだ。20時頃、工事の人たちも消灯、就寝。
 5:45起床。6:00、朝食のガスコンロ着火。明け方、風が強かった。明るくなるに連れ次第に治まる。外に出て改めて二王子岳を双眼鏡で見せてもらう。こっちが高いので小屋までよく見える。倉手山がやたら小さく見える。7:06、小屋出発。さわやかな風、強い朝の光りに背中を押されて歩く。笹の葉についた朝露でズボンと靴がぬれる。スパッツを忘れたことが悔やまれる。マツムシソウの咲き残り。7:36、大石分岐。7:50、1325m風が止り暑くなって上シャツを脱ぎ、長袖Tシャツ1枚となる。8:24、水場の鞍部。旧水場から970歩位で8:47滝見場。ヘリがやたら低空飛行を繰り返している。9:03、810m上姫子岩。9:22、760m姫子の峰。バスは10:30発なのでゆっくり休憩をする。見事な晴天、素晴らしい展望。標板に大きなアシナガ蜂が1匹、要注意。赤とんぼがたくさん飛んでいる。5分程で下姫子岩。9:50、650m辺りで県警の捜索隊5人位が登ってくる。昨日の朝入山したきのこ採りが帰らないのだと言う。
さっきからやかましいヘリもその人を探しているとのこと。10:15、450m登山口着。
捜索関係と思われる車がマイクロを含め6台ある。着替えて、靴も履き替えて10:30発のバスに乗る。行きも帰りもバスの客は俺1人。まだまだこのバスのことを知らない人が多いようだ。ヒュッテ近くの道脇でバスを見送る親子連れの猿。10:40、340mヒュッテ着。
 日が高くなってからゆっくり出かけ、山の上で一夜を過ごし、翌日の昼過ぎに帰宅する。こんな山行も、また楽しい。

足の松からアゴク 頼母木小屋トイレ新築
頼母木小屋の水源 頼母木山々頂から頼母木小屋