登山者情報994号 (投稿)

【2006年04月09日/日本国/小林元一調査】】

メンバ−5人:男2+女3、長靴3+登山靴2

行程概略
6:30西新潟発、8:30登山口着。小雨の中、「次第に良くなる」という予報を信じて車中で待機。9:40出発―10:40蛇逃峠―11:10〜12:30山頂の小屋。13:40登山口帰着。山北町勝木、名湯「ゆり花温泉」入浴¥400。17:00西新潟着。

 この山が、朝日連峰の稜線の端っこにあり、新潟/山形県境に位置する、と、いうことで、日頃命をかけて?ハードな山行を楽しんでおられる皆さんの足休めに報告いたします。
 登山口にいろいろ故事来歴が書いてあり、歴史とロマンが心を別世界に誘う。大分空が明るくなってきたので雨具をつけて出発。杉林を抜けると落葉樹の間に群落のショウジョウバカマがきれい。しかし、見つけた花はこれとマンサクだけ。「松が峯」を過ぎると雨は小雪に変わり、降ったばかりのザラメ雪がうっすらと落ち葉に残る。今日のこの山は我等が先頭。整備された道は歩きよい。我々のあと何組かの登山者が登ってきた。
 蛇逃峠の東屋で展望を楽しむ。この頃には空も晴れてきて、粟島が西の海上に大きく浮かぶ。山頂へ向う道沿いに根こそぎ倒れた老木が2本。やがて登山道は県境を越え山形側に入る。この辺りから残雪が多くなり夏道が隠れ、うっかりすると踏み抜く雪の上を適当に歩く。登り着いた山頂は約1.5mの雪に小屋が埋もれている!しかし、小屋の周りは雪が掘ってあり、窓や入り口に取り付けられた冬囲いの板を外して中に入るときれいに掃除がしてあり木の香も。昼食は鍋を囲み貸し切り状態の休憩となる。
 冬囲いの板を掛け直して下山出発。すぐそばのしっかりした木組みの展望台に上がると厚い板の山名案内が各方角にかかっている。下りは、晴れて気持ちよい青空が広がる。右から飯豊・朝日・摩耶・月山・鳥海と見えているはずだが、不勉強と、いまいち霞んでいてよく分からない。杉の植林地に入り、登山口近くの道脇にラジウム清水が勢いよく吹き出す。おみやげに詰める。帰途は入浴のあと、海岸線の絶景「笹川流れ」を走る。555mのこの山は毎年5月5日、地元のイベントで大賑わいとなる。