会員の山行004号

【2001年04月14日/小国山岳会技術訓練/井上邦彦調査】

午前10時、リフトが取り外された横根スキー場に集合。吉田君はテレマークスキー、宮下君はキックステップ、飯澤・菅野・W平田・井上は山スキーで、思い思いにゲレンデを登る。テレマークは最後の急斜面でスキーを諦めたが、全員第2ゲレンデ終点に到着。ここで荷物を置き、キックステップで横根山を目指す。ブナの芽が赤く膨れ始めていた。そう言えば数日前から小国町内で熊が数匹発見されたと聞いている。尾根に上がる雪庇状の垂壁で雪庇突破の訓練となった。尾根にはイワウチワとマルバマンサクが咲いていた。更にNTTの反射板を過ぎて山頂に出ると、北には葉山・御影森山・祝瓶山・大朝日岳・中岳・西朝日岳・竜門岳・寒江山・以東岳と、朝日連峰が一望に広がっている。南に目を転ずると、杁差岳・頼母木山・地神山・扇ノ地紙・北股岳・梅花皮岳・烏帽子岳・大日岳・天狗岳・御西岳・飯豊山が連なっている。素晴らしい展望を楽しむ。
やや傾斜は不足ながらグリセードでゲレンデの終点に戻る。日向ぼっこをしながら昼食を終える。新入会員である宮下君と私は様々な滑落停止の訓練を始める。ODDも用事を終えて登ってきた。いよいよ本日のメインである菅野氏による伝達講習が始まった。先ずはスタンディングアクトビレイ、ショックを大きくするため橇に乗って滑り落ちたり、二人が同時に斜面を走り降りる。慣れていない方は支点ごと何度も吹き飛ばされるが、最後は何とか様になってきた。続いて大阪方式のコンテニュアスを幾度も繰り返す。支点の取り方も新しい技術が披露された。
最後の楽しみは、スキー場の滑降である。一足早く宮下君は橇に乗って滑り降りた。吉田君は慣れないテレマークスキーながら、結構格好良く降りていく。私は飯澤氏のアドバイスを受けながら降りる。
その後、小国開発総合センターの温泉に入って、アスネットで小国山岳会の総会に参加。何時ものとおり、呆れられる程の盛り上がりをみせて一日が終了した。

ゲレンデを山スキーで登る 尾根に出る雪庇の上の吉田君
雪庇乗り越し訓練に悪戦苦闘する 横根山々頂から飯豊連峰
マンサクの花が咲いていた 横根山々頂から朝日連峰
スタンディングアクトビレイの訓練 1 吉田・飯澤のツーショット
スタンディングアクトビレイの訓練 2 大阪方式コンテニュアスの訓練 1
橇に乗って衝撃を大きくする 大阪方式コンテニュアスの訓練 2