会員の山行006号

【2001年06月16日/磐梯山/木内茂雄調査】

メンバ− JM7−ODD,JM7−MXL,JO7−AQL(筆者)
シ−ズン始めの飯豊/石転び沢を単独で登ろうと、ODDに連絡したところMXLと磐梯山に行くとのことで、たまには飯豊以外も良いだろうとその話にのった。当日、米沢経由で吾妻スカイバレ−、檜原湖、裏磐梯スキ−場へと向かった。途中のコンビニで食料は調達したが肝心のアルコ−ル類が手に入らず3人でキョロキョロしながらついに裏磐梯でゲットとなった。(まず一安心)
裏磐梯スキ−場入り口では鎖でゲ−トされていて、ここから歩きであった。いつもながら、広い車道を歩くのは何か精神的に損をしたような気がするものである。そのなだらかな登りを25分も歩くとスキ−場に着いた。右側にあるリフト沿いに登ること25分、リフト終点/噴火壁に着いた。(5分手前で1度右、リフトに行く道と分かれる分岐あり此処を真っ直ぐ登り、左に分岐する登山道を見ながら登ると間もなくリフト終点になる。)
噴火壁の案内書きには噴火時に人家が埋もれたと説明されていた。ここから5分も進むと銅沼であった。沼の向こうには荒々しい噴火口後が崖状に立ちはだかり、その下部には少しであるが噴煙が上がっており、その上部には磐梯山の頂上の一部見えた。それを左向こうに見ながら登る。この辺りレンゲツツジ、イワハゼが咲いていた、そして岳樺もある林を歩いていくとツマトリソウ、マイヅルソウ、ズダヤクシュ、エビネラン、ギンラン、ベニバナイチヤクソウ、等が咲いていた。途中、沢沢を右に見ながらを歩くがこの水は飲めるのだろうか?。道はさほど急でない登りをつめて行くと、時々少し上の方で人々の声が聞こえてきた。中ノ湯に着いて判ったが、この声は八方台コ−スから来ている団体の登山客であった。我々はこのコ−スにT字にぶつかり左に折れ頂上を目指す。此処に来るとツア−客で銀座通りとなっていて「お先に」をかなり繰り返し先に進む。登山道は急登で無く、山肌を巻く様にして1度は緩やかに下りまた登って行くと右、弘法清水、左、お花畑の標識に出る。ここで少しアルコ−ルチャ−ジをしユックリ休憩する。そして、左右どちらにするか戸惑ったが左のお花畑コ−スを取る。直ぐに視界は開け、ミヤマキンバイのお花畑となる。そのなかに初めて見る白い花のフウロソウがあった。(名前は何だろう?)それからミヤマクワガタ(バンダイクワガタと言うらしい)がちらほらと咲いていた。平坦な草原を数分も歩くと分岐があり、左、渋谷及び川上コ−ス右、頂上方面となる。この辺りで右を見上げると岡部小屋が見える。小屋までほんの一息で着いた。小屋の前が弘法清水で、先ほどお花畑手前の分岐より右に来た通と合流している。我々が取ったコ−スの方が花を眺められるので正解だと思う。ここからも道は灌木の木の葉の下を登って行くので、日差しをうけないので幸いである。30分で頂上に着いた。頂上は狭い岩山で背の低い岡部小屋の出店がある。今日は日曜日ということでビ−ル、ジュ−ス、他を売っていた。この近くまで灌木帯は来ておりミネザクラの木も有った。前方を見下ろすと薄もやの中、猪苗代湖が大きく広がっており、目の前を登山者が登って来る。そして右に少し向くと裏磐梯猫魔スキ−場が見渡せ、更に右に向くと檜原湖が見える。今回はここから飯豊連峰を見たかったのだが、梅雨時なので遠望は駄目であった。空気の澄んでいる時は遠近両方共最高の眺めだろう。と、そんな事を考えながら酒、ビ−ル、ウイスキ−、ラ−メン等を少々たしなんだ。帰りは今来た道を弘法清水、お花畑と下りそこから川上方面と右に下る、暫く行くと黄金清水となる。この辺りになると草原帯から火山の様相を呈し、草も少なくなる。そして、バンダイクワガタのお花畑になり、何株かアヅマギクが咲いていた。目の前には櫛ガ峰(これは外輪山になるのだろうか)の荒々しく屹立した山がせまって来る。但し、この辺りガスると迷いやすいのではないだろうか。そして、右に下る渋谷コ−スを見ながら左、櫛ガ峰への鞍部近くまで行き左に川上と標識有る所を下る。櫛ガ峰方面に踏み跡があるが今は頂上の先が荒れていて通行禁止の様である。下りは次第に急になり、道の両側に鉄棒をUの字に曲げた物が逆さに打ち込まれズット下まで続いていて、それを掴みながら下る。草木は直ぐに出てきてタニウツギも綺麗咲いていた。やがて火口原に入った感じがしてくる。唐松、松とか、その他の木々も生えているが、雨の時に一気に大水になるのか土砂に埋まり立ち枯れしているのが多く見られる。広い火口原で迷い易いが、右に川上方面の標識も有りロ−プで方向が誘導され、我々は左に道を取り、銅沼下の朝来た道に合流した。
【感想】飯豊と違う山も良いものだ、少し変わった花に会えるし、何かと見聞を広げる。それからこの山は独立峰なので、日本晴れの時は、それこそ360度の素晴らしい景色を見れるだろう。

銅沼と火口壁 レンゲツツジ
ミヤマキンバイ タニウツギ
バンダイクワガタ
ズダヤクシュ ギンラン
エビネラン イワカガミ
クルマバソウ アズマギク
不明 不明