会員の山行010号

【鳥海山/2002年07月27日/木内茂雄調査】

タイム(写真を撮りながら、そして麦の泡と米の汁を補充しながらなので遅い)
 鉾立山荘5:20〜6:30賽の河原〜7:08御浜小屋7:30〜7:48御田ケ原〜八丁坂〜8:20七五三掛(しめかけと言う、此処で左に分岐)〜千蛇谷コ−ス〜10:05十合目小屋10:30〜10:50新山山頂11:10〜11:30十合目小屋12:15〜外輪山コ−ス〜13:10文殊岳〜13:30七五三掛〜15:15鉾立山荘
記 録
タイムとコ−ス状況はガイドブックを参照として、私の特に感じた事を記す。
先々週、雨と風で登らずに撤退したが、今回は梅雨も明け天候は良好で有ったのでユックリ写真を撮りながら楽しめた。
朝、鳥海山の上空は朝焼けであった。鉾立山荘からの登りは、最初コンクリ−トで階段状に整備された幅広い登山道である。そして、それがやがて30センチ四方位の石で敷き詰められた道となる。石には発破をかけた痕跡が見られ、かなり大がかりな工事をしたようだ。
いつもの如く主目的は花の写真撮りであり、今回もチョウカイフスマを一番期待して歩く。
ほかの花は見るが、なかなか対面出来ない、御浜小屋周辺でチョウカイアザミを多く見る。これは此処独特の花の様であるがあまり感動しない。しかし、賽の河原ではヒナザクラ、千蛇谷では初めて見るイワブクロ、そしてチングルマを多く見る。更にいままで初めてのイワギキョウも見つけた。期待のチョウカイフスマはなんと十合目小屋の石垣であった。生まれて初めて見たわけで、感想としては地味ではあるが図鑑で見るよりズット良い。
辺りは石だらけになっていて、有るは有るは、至るところチョウカイフスマである。小屋から頂上方面にかけて無数に見られる。
さて、頂上までは岩場の連続で、慣れている人なら十五分もかからないだろうが、順番待ちのラッシュとなればかなり余裕をみないといけない。最近は百名山はやりでツア−客に当たるとひどい目に遭う。
頂上から、七高山経由外輪山コ−スも行けるし、小屋から七高山経由で外輪山コ−スの帰路を選べるが、小屋の直ぐ下から外輪山の途中に出るコ−スをとる。これは落石多いので通行禁止となっている。途中上を見上げると、今にも落ちそうなバランスの悪い岩が有った。雨降りの後などは要注意である。20分位で、外輪山コ−スに合流する。
途中、伏拝岳(アザミ坂辺り)でツア−客が渋滞していた。そこで、左に登山道が有ったので“どっち道同じ”それを下った。少し行ったところで次第に離れていくので、これは間違いと気づき軌道修正をする、これは滝ノ小屋へ行くル−トであった。霧などで視界が悪ければもっと下ってしまったと思う、教訓その1、油断大敵である。
文殊岳辺りまでチョウカイフスマは見られたので、最初からこちらのコ−スをとれば早く見られたのに、と考えながら降りてきたら、御田ケ原にかなり咲いていた。朝の内は花が開いてなくて気が付かなかったのか...?。
このチョウカイフスマだけを見ようと思えば此処が最初だろうか。
それから、あとは見た花を羅列する、みな飯豊にあるものだ。
ヒヨドリバナ、タニマスミレ、イワカガミ、イワイチョウ、ニッコウキスゲ、ハクサンシャクナゲ、コバイケイソウ、コキンレイカ、ウサギギク、イワオトギリ、ミヤマカラマツ、マルバシモツケ、ミヤマホツツジ、クチバシシオガマ、ネバリノギラン、ミヤマシャジン、シラネセンキュウ、ハクンサンフウロ、ミヤマキンポウゲ、トウゲブキ(マルバダケブキ?)、ミネウスユキソウ、イワベンケイ、コメバツガザクラ、バイケイソウ、タカネトウチソウ、ナンブトウチソウ、ミヤマリンドウ、ハクサンイチゲ、ヤマハハコ、ヤマソバ、アオノツガザクラ、ミヤマコウゾリナ、ミヤマアキノキリンソウ、等々。
まだ、その他に見落としたものも多数有ると思う。
他の山に登って思うことは、その山特有の花に巡り会って感動するその一瞬である。

鉾立山荘の朝焼け イワイチョウ
イワギキョウ イワギキョウとチョウカイフスマ
イワブクロ
イワベンケイ(実) シロバナトウウチソウ
ダイモンジソウ チョウカイアザミ
チョウカイフスマ チングルマ
トウゲブキ ヒナザクラ
ハクサンシャジン ハクサンフウロ
ベニバナイチゴ ミヤマアキノキリンソウ
ミヤマカラマツ ミヤマキンバイ
アオノツガザクラ 分岐より鳥海山荘
ナンブトウウウチソウ