会員の山行017号

【八幡平と秋田駒ヶ岳/2002年09月22日/木内茂雄調査】

タイム
(八幡平)岩手八幡平頂上:秋田八幡平頂上即ち見返峠〜20分で頂上  八幡沼周遊で1時間10分     (秋田駒ヶ岳)駒ヶ岳八合目11:40〜12:47女目山(駒ヶ岳最高峰)13:30〜14:00男岳〜14:30横岳〜焼森〜15:05駒ヶ岳八合目
記  録
 (八幡平)昨日岩手山に登った後、松尾村に泊まった。朝早く“西根八幡平線”の樹海コ−スをドライブして“見返峠“に着いた。登山コ−スは色々有る様だがこれが一番年寄りコ−スで山頂まで20分で行ってしまう。いくらなんでもこれでは簡単過ぎるので八幡沼を一周した。
全体に高原の湿地帯の様相を呈していて、そこを木道が二本設置されている。殆ど平らで鼻歌混じりの散歩道である。花のシ−ズンには他の湿原と同様の素晴らしいお花畑と想像できた。
その一端として、枯れかけた葉からトウチソウ、コバイケイソウ、チングルマ、ミヤマリンドウ、ミツガシワ、ヒナザクラ等々である。勿論まだまだあるはずだがこのくらいにしておく。
途中、小高い所から岩手山が良く見られた。展望台からは周囲の山が良く見えるようだが生憎、雲が多く遠望がきかなっかた。
ここで、飯豊連峰/梅花皮小屋に居るJO7AXLと無線交信をしてみると、直ぐに応信してきた。
感想として、70,80才になっても高山植物の花見ができるところだなあ、と思いながら秋田駒ヶ岳へとハンドルを握った。

(秋田駒ヶ岳)田沢湖から水沢温泉を過ぎ、駒ヶ岳方面に入った。直ぐにマイカ−規制のゲ−トになり、駐車場に車を止める。代替えバスに乗ったのは11時15分であった。帰りの最終バスに間に合うか地図のコ−スタイムとにらめっこする。
8合目登山口までカ−ブ連続の登りで、周りはブナ林が目立つ。火山帯の地質で栄養分が少ないのか、幹が細いなあと眺めて居る内に登山口に着いた、所要時間20分位。
すでに、下山客がバスを待っている横を通り“片倉岳”側コ−スを目指して直ぐに歩き出す。
雨でかなり抉られている登山道を右に巻いて登り、高度も直ぐに上がり、振り返るとバス停が大分下に見える。花は最後のウメバチソウが咲いているだけで何も無い。地図にはこのコ−スに、シ−ズンにはシャクナゲも咲くとあるが葉に気が付かなかった。紅葉が始まっており、道脇の綺麗に染まったカエデをカメラに納める。左斜面になる片倉岳を見上げると紅葉の絨毯になっていたが青空でないので写真は諦めた。
1時間も経つ頃に傾斜は緩やかになり、木道が始まり湿原の様相を呈して来る。皆枯れ草なので何が有るか判明しにくいが、シ−ズンには八幡平とほぼ同じ花が咲き競うことだろう。私の好きなヒナザクラの葉も見かけた。それを眺めながら木道をスキップする気分で進むと、やがて、阿弥陀池が見えてきた。残念ながら空には雲が多くて青空に映える写真が撮れない。右向こうに男性的な“男岳“正面が少し平らな“横岳”左が最高峰“女目岳”に囲まれた池だ。
此処が大昔の噴火口の跡なのか、周囲5分位歩いて回れる池で木道を周遊出来る。避難小屋も有り、この辺にヒックリ返って、一日中空を眺めて居たいものだ。
最初に女目岳に登る、木の階段になっていて歩きずらいが15分もかからなかったろうか、山頂は丸く周囲をロ−プで囲ってあるだけで標識以外は火山岩と砂である。
山頂から見下ろすと阿弥陀池、向こうに横岳、右に男岳と一望でき“お山の大将”の気分に酔う。
一服後、阿弥陀池に降り、男岳に向かうがユックリでも30分で頂上に着く。名前の如く男らしい山で、山頂は最高峰より大事されていて、鳥居、祠、剣などが奉納されていた。写真を撮った後、今来た道を降り鞍部で左に阿弥陀池を見て真っ直ぐ横岳に登る。一寸した岩稜帯で、右側はスッパと切れ落ちていて火山の跡だということを特徴ずけている。その底は100メ−タ−近くも下だろうか、小さな噴火口跡の様な形をしたものが有り、まるでカタツムリの親分が静止してるようだ。
登山道脇にカエデが紅葉して鮮やかに岩に映えていたので、最高の写真をと撮ってきたがピンボケで失敗していた。
横岳は特徴の無いピ−クで、ここら辺りから木も無くなりザラザラした砂の滑り易い下りを焼森に向かう。道すがら、スミレの様な丸い葉の草を無数に見た。(帰ってきて調べたらタカネスミレとのこと)
焼森分岐で左に下る。ハイマツと笹にシャクナゲが目立った。シャクナゲには花芽の付いているもの多く来年の時期には良い“お花見”が出来るだろう。後は道なりで迷うことなくバス停に着いた。
山は矢張り花の時期が最高だと思う、次回はその時期にと願う。

八幡平より岩手山を望む 阿弥陀池と男岳
阿弥陀池に映える女目岳 紅葉
紅葉 秋田駒ヶ岳の紅葉
女岳 女目岳より阿弥陀池を見下ろす
男岳の紅葉 八幡沼
ヤマハハコ?の紅葉