会員の山行 040号

【2004年08月13日/森吉山・様田コ−ス/木内茂雄調査】

タイム
こめつが山荘10:28〜11:28一ノ越11:53〜11:58雲嶺峠〜12:16森吉避難小屋〜石森(ゴンドラへの分岐)12:23〜12:31阿仁避難小屋〜稚児平〜13:06森吉山山頂13:10〜13:29阿仁避難小屋14:14〜森吉避難小屋(森吉神社)〜雲嶺峠14:48〜(勘助道)14:58分岐〜15:40こめつが山荘
記 録
山荘前の駐車場に着いた時は雨が降っていたが、登山靴を履く頃は止んだ。天気男を信じ山荘玄関前を通り霧の中を歩き出す。最初、林の中を歩くが間もなくスキ−場を右に横切り、そして間もなくスキ−場を左に横切り林の中を歩く。カラマツ、ムシカリ、カエデ、ナナカマド、ササ等が混在する林で花はあまりなく、咲いて居るのはキリンソウ、カニコウモリ、ヨツバヒヨドリ、ズダヤクシュ、ノリウツギ、ヤマアジサイ、が僅かで、あとは葉で判断したのは、マイヅルソウ、イワウチワ、カタバミ、ツルアリドウシ、オトギリソウ、チゴユリ、エンレイソウ、ツバメオモト、ネバリノギラン、モミジカラマツ、イワハゼ、タカネニガナ、等の地味なもばかりである。そしてまだ蕾も出てないオヤマリンドウである。ほかに花はと探していると、突然目の前から子ウサギが飛び出し一瞬ドキッとする。
一ノ越辺りになると、トドマツが数本有るだけで森林限界の様相を呈する。そして、雲嶺峠までにタチギボウシ、ハクサンボウフウ、ミヤマアキノキリンソウ、の花と咲き終わったニッコウキスゲの葉を見つける。その先で霧の中小さな湿原が出現してタチギボウシが目立つ、木としてはマルバマンサク、ツゲ、シャクナゲを見つける。
森吉避難小屋まで大きな起伏もなく、霧の中を歩く、花はハクサンシャジンとタチギボウシで、後は咲き終わったチングルマ、イワイチョウ、イワカガミ、キンコウカ、マルバダケブキ、ミズバショウ、ウラジロヨウラク、ヤマブキショウマ、赤い実をつけたゴゼンタチバナ、等で1ケ月も前なら他の花も見つけられたろう。
小屋の隣には森吉神社が祀られていて、その横には変わった岩が立っている。そのまま、休まず先に進むと、7分で石森の標識に着く。阿仁からゴンドラに乗って来る道が右から合流している。こちらからのコ−スは年をとってから来る機会あればと思う。
此処から阿仁避難小屋まで8分程で着く、小屋の裏には水場に行く道が有り、そこを眺めると見事なタチギボウシが咲いていた。この辺りは晴れていれば山頂が見えるのだろうか。
この先は今までの緩やかな登りと違い、山頂に近いなという感じの登りとなる。山頂までチングルマの小さい木が点在していて花の時期には良き眺めだろう。
山頂に着いても相変わらず霧で視界が効かない、360度の展望の説明版を写真に撮り、景色を見たつもりで直ぐに引き返す。阿仁小屋でビ−ルと燗酒で天気祭りをしたがついに晴れなかった。

カニコウモリ群生 ゴゼンタチバナの実
タチギボウシ ヒメシャジン
阿仁避難小屋 湿原
森吉山々頂より360度説明板 森吉神社
森吉神社避難小屋