会員の山行 063号

【2005年07月10日/米山/柏崎市/木内茂雄】

タイム 
大平部落6:14〜6:22林道〜6:25林道からの登山口7:12二ノ字7:21〜7:25巻道/尾根道分岐〜7:35尾根道と合流〜8:02ガンバレ石〜8:19水場への分岐〜8:26山頂9:42〜9:50水場への分岐〜9:55林道への分岐(通行禁止)〜9:57薬師像?〜10:22巻道分岐〜10:26小ピ−ク〜10:31巻道と合流〜10:33二ノ字〜11:00林道からの登山口〜11:09大平部落登山口
記 録
北陸道を通るたびに目立つ米山に登りたいと思っていたが、漸く機会が来た。
梅雨時で大きな山には行けないのでこの山を選んで、北陸道の米山ICを降り、国道を米山方面に向かう。トンネルを二つ過ぎ、5.6分走ると左に登山口の標識が有る。此処を走って行くと山間に大平部落が現れ、登山用の駐車場に車を止める。仮設トイレで用を済ませた後、案内板通りに歩き出す。
廃屋も混ざる中、登って行くと杉林になり左側斜面には何カ所か墓が有り、中には墓石の無い移設したらしい平らな所もある。(過疎化が進んでいるようだ)
8分も登ると車道(林道)に出て直ぐまた登山道に入るが、直ぐにその林道に出て3分で登山道入り口に着く。駐車場は無いが数台は止められそうだ。
登山道に入り、ナラの木主体の雑木林を登って行くと、地面に夏椿の花が落ちている。恐らくこの花が落ちていないと、これが有るとは気づかないだろう。行く道々落ちていてだいぶ本数があるようだ。その他ネバリノギランかと思ったらノギランが白い花を咲かせていた。(山は来てみるべきだ、私はノギランを初めて見た。)
ヤマユリが蕾を付け、葉数の多いクルマユリ蕾が有り、カニコウモリ、そして、手のひらくらい大きい葉のイワカガミが山頂近くまで数多く群生していた。
二ノ字と言う平らな所から山頂小屋が見晴らせた。此処から平に数分行くと、右、尾根道、左、巻道(悪路)と有り(帰りの尾根道を通ったが時間的には大差ない)。まず悪路へと左に進むと、それ程ひどくなく、左斜面で滑り易いというだけで、それよりも、ヤマアジサイ及びシモツケソウの群生トリアシショウマの花を見ることが出来た。何処かで鶯が鳴いている。
10分程で尾根道と合流し少し平に行くとホタルブクロの白が咲いていて、その上にはヤマボウシの白い花が褪せ初めていた。
そして、その先で登りになるといつの間にかブナ林に変わっていた。ブナの幹の下はオオカメノキ、椿が山肌を埋めている。道は急で、相変わらず木の杭と板で土留めされた階段を登るのできつい。その道の真ん中に“ガンバレ”と書かれた石が有り、間もなく傾斜が緩くなったので山頂かと思ったら、その向こうに山頂が有った。ヤマアジサイが時々季節感を醸し出してくれる。
左に像を見て、その先、左水場の分岐を通過して行くと雑木林も終わり山頂となる。
雨には降られなかったが、周りは霧で視界は効かない。小屋は二階建てで80人くらいは収容できるだろう。空気が澄んでいる、秋から冬にかけて来れば遠くの山並みと日本海に沈む夕日が素晴らしいのだろう。
山頂には薬師堂が有り、戸が閉まっていて中は見えず、その向こうにはトイレが有り、冬の強風と雪で外戸は外れていたが内部の水洗は十分使用できた。付近にはウツボグサ、ホタルブクロ(白)、が咲いていたのと、誰かが持ち込んだのかマリ−ゴ−ルドが咲いていた。
それらを眺めている時、一瞬霧が晴れ、遠い山並みと、反対側では、日本海の海岸線が見下ろせた。

ノギラン オオバイワカガミ(仮称)
クルマユリ アンテナ塔を見下ろす
二ノ字より山頂を望む シモツケソウ
トリアシヨウマとシモツケソウ ヤマアジサイ
ホタルブクロ白 ブナ林
ガンバレ石
ウツボグサ 山頂小屋の看板
霧に霞む山頂小屋 米山々頂
米山々頂薬師堂 米山の説明案内
山頂の像 山頂の薬師堂再建の碑
一瞬見えた日本海々岸 一瞬見えた山並み