会員の山行 081号

【2006年07月20日/雨呼山:あまよばりやま(山形県天童市)/木内茂雄調査】

タイム 
林道終点9:30〜9:40階段〜9:50尾根〜9:57石倉より合流〜9:55竜神ノ池〜10:08山頂〜10:16竜神ノ池〜10:37林道終点
記 録
 私用で天童に来て時間が余ったので低い山に登ってみた。
 13号線を山形市の方から向かって行くと、天童温泉直前の貫津の信号を右折してから道が少しややこしいが上貫津の集落の細い道を上がって行くと標識が出て来る。(帰りに判ったが、右折するのをもう一つ先の道の駅:天童温泉で右折した方が良いようだ。)
 ジグザグで登って行くと、熊注意の看板が出てくる。心配なので地元の人に聞いてみるとそれほどでは無いらしい。舗装終点に案内の看板が有り、此処から右下に歩いて10分ほどで“ジャガラモガラ”に着くが、車を更に数分進めると道が悪くなる。無理をして更に進むが車を泥んこにすることとなった。歩いて10分位なので無理しない方が良い。
 車道終点から数分で村雲ノ池を通過、辺りはカラマツと足下にはヤマブキショウマが咲いている。直ぐに急な登りになり黒い板状のもので階段にされている。20分も登ると尾根状の所に出て見晴らしが良い。梅雨時なのに晴れ間になっているが、遠くの山は雲の中である。その後はまた、ホウノ木が目立つブナとカエデ、ムシカリ等の雑木の林の中を歩く。広葉樹なので秋からは葉が落ち見晴らしが良いのでないだろうか?
 途中でヤマアジサイ、花の終わったツクバネソウ、蕾のクルマユリ、ヤマユリを見つける。竜神ノ池は小さい水たまりが二つ有り傍に小さな祠が有る。左の池は湧き水で新鮮なせいか、オタマジャクシがうじゃうじゃといて水を飲もうとすると一緒に飲み込みそうだ。その先、大きな起伏も無く山頂に着く、灌木の中なので見晴らしは効かない。直ぐに引き返す。一汗かくのに格好のやまだ。
 “ジャガラモガラ” 風穴の有る地形全体を称しているのか?変わった名前なので来る時に見た案内板から10分も歩くと窪地に着く、一寸した板敷きになっていて、周囲はロープが張られている。向こうにはヤナギランの群生が見え、その他、クガイソウ、オカトラノオ、ウツボグサ、ホソバキリンソウ、ホタルブクロ、アザミが咲いている。花の終わったキイチゴと何とかナデシコが蕾を出しかけている。知らない花が二つ咲いている。写真を撮った後、道が先に続いているので少し登って見ると平らな林道に出た。遠くを見ると黒い動物がいる。来る時に熊注意の看板が有ったのでもしかして小熊かと思い、近づかずに望遠で撮った。黒猫の様にも見えるし、こんな山奥に猫がいるだろうかと思いながら、まさかを考え引き返した。
雨呼山全景 登山口標識
村雲の池 クルマユリ
奈良沢不動尊から合流の標識 ツクバネソウ
石倉から合流標識 階段道
竜神ノ池標識 竜神ノ池
山頂 下りに滑りやすい階段
ジャガラモガラ案内板 ヤナギラン
右キイチゴ オカトラノオ
ヤナギラン群生 クガイソウ
ジャガラモガラの説明 ヤマユリ
ホソバキリンソウ ナデシコ
風穴
猫それとも熊?