会員の山行 082号

【2006年07月23日/浅草岳(新潟県入広瀬村と福島県只見町の県境)/木内茂雄調査】

【タイム】 
只見沢コース登山口6:06〜6:41大久保沢〜7:04尾根(見晴らし)〜7:15田子倉眺め〜7:25剣ガ峰〜8:00鬼ガ面眺め〜9:28山頂10:03〜巻き道〜10:12合流〜11:02鬼ガ面眺め11:10〜11:14剣ガ峰〜11:29田子倉眺め〜11:32樹林帯〜11:46大久保沢11:50〜12:21只見沢登山口
【記 録】 
梅雨時の天気で良くて曇りと思ってきたが何か雰囲気が良い。入広瀬村から只見町に入って行くと田子倉ダムを右下に見ながら若干下り気味に道は蛇行している。登山口はウッカリすると見落とし易い。奥只見線が左近くに見えると広場が有り其処に車を停める。
登山口から道は沢沿いに続き、仮設の橋を2回渡りさらに数個の小沢を渡り、そして立派なブナを眺めながらなだらかに登っていくと30分位で大久保沢に着く。ここで水場は最後と案内がある。此処から本格的な登りになり、20分程で尾根に出た感じになり、見通しがきく場所に出るが、雲が多く遠くが見えない。岩混じりのゴツゴツした道を10分くらい登ると田子倉眺めの標識に着くが、霧で振り返っても何も見えない。もうブナ林は終わり、森林限界で晴れていれば背中に陽を受けて暑いだろう。途中コメツツジが咲いていたが、イワウチワ、イワカガミの花は既に終わっている。
それから先、急な登りを10分頑張ると剣ガ峰にトンと立ち、目の前に目的の浅草岳が見える。この頃は天気が良くなり、雲海の上に出ていて、後ろを振り返ると遠くに特徴有る燧ヶ岳が見える。その左には会津駒、右には平ケ岳、荒沢岳、越後駒等が浮かんでいる。この辺り、ノリウツギ、ヒヨドリソウ、ツルアリドウシ、等が咲いていて、アカモノは既に赤い実を付けている。花の無いタカネニガナ、エチゴキジムシロ、シャクナゲ、オトギリソウなどを見つけながら、岩尾根を更に登って行くと少し平らになり、左の鬼ガ面が見え始める。やがて、鬼ガ面眺めに着くとその独特な山様を眺めながら一服する事となる。今のところ日陰だが帰りには日が当たりだしていた。
しばらく進むとハクサンオミナエシが小規模ながら群生しているし、それからニッコウキスゲ、ミヤマホツツジ、ヤマブキショウマ、ギボウシアザミが咲いているのと、ネバリノギラン、チゴユリの葉を見つける。ヒヨドリソウが盛りで、そこにモミジアゲハが群がっているのと、ニッコウキスゲとギボウシにキアゲハ、クロアゲハが密を吸っていたので望遠で撮る。
山頂近くになると、タテヤマウツボグサと花の終わったマイヅルソウ、ゴゼンタチバナを見つける。頂上直下で左に
鬼ガ面方面の巻道が有るが直登する。山頂には花の終わったエンレイソウ、これからのオヤマリンドウ、アキニキリンソウを見かける。
一服後、鬼ガ面方面に数分下って平らになった所から左の巻道に入る。右下斜面はまだ雪解け直後の様相を呈している。花ばかりに気を取られていたが、ウグイスが盛んに鳴いている。
この平らな道にはキンコウカが咲いていて、ヒメサユリが蕾を付けている。それから、ショウジョウバカマ、シラネアオイ、コバイケイソウ等の葉を見つける。
数分で先程登って来た道に合流し、右の朝来た道を下る。気温がだいぶ上がっているので、登って来る人達とすれ違うと暑さに参っているようだ。

登山口 田子倉湖を見下ろす
雲海に浮かぶ山々 剣ヶ峰付近にて浅草岳
剣ヶ峰にて浅草岳 ノリウツギ
鬼ガ面眺めの標識 鬼ガ面を眺める
ハクサンオミナエシ ハクサンオミナエシ群生
ツルアリドウシ アザミにモミジアゲハ
ヒヨドリソウにモミジアゲハ三匹 アザミにモミジアゲハ
ギボウシにクロアゲハ 浅草岳山頂
山頂近くにてタテヤマウツボグサ